8月に第一子となる女児を出産した木下優樹菜(24)。産後一カ月で仕事復帰を果たし、11月25日には妊娠~出産、そして子育てについて綴った書籍『ユキナ産。』(講談社)出版を記念して都内で記者発表会も行った。産まれて間もない乳児は寝てばかりいるわけではなく、頻繁に泣いて母乳やミルク、オムツ替えや抱っこなどを要求するため、妊娠と出産で体力の落ちた状態で十分な食事や睡眠もままならずに子どもの世話をして、疲れきってしまう母親も少なくない。会見で木下は、育児という初めての体験に戸惑う気持ちも臆せず明かし、育児に滅入ってしまい泣いたこともあると話した。「夜泣きというか、ずっと起きてやがるから“こいつ何?”って感じだった」とも。
女優の小雪(35)が、第一子を出産してしばらくは子どもを可愛いと思えなかった、と正直に吐露して、「その気持ちよくわかる」「母親なのに子どもを可愛いと思えないなんて!」などと賛否両論を巻き起こしたり、くわばたりえ(36)が「子どもを叩いてしまった」と苦悩をカミングアウトしたことも記憶に新しいが、彼女たちの場合は順調な育児の様子しかアピールしない多くの“ママタレント”たちと比較して一部で好感度も上がった。今はブログを通じて芸能人が私生活をさらけだす時代だが、確かに育児の良い側面しか見せず、厳しい現実や辛さに蓋をしてしまうと、世間に母親たちの苦労は理解してもらえないことだろう。
さて、一方の木下はというと、22日に更新したブログの内容がネット上で物議を醸している。それは、夜遅い時間に娘が寝てから地元の男友達とお茶をしたというもの。その晩、地方ロケで外泊していた夫のFUJIIWARA・藤本敏史(41)からは「12時前にもう帰りなさいって言われちったー」と記し、「シンデレラみたーいw」と自らをたとえている。なんてことのない記事ではあるが、生後3カ月の娘を、寝ついたからといって自宅に置き去りにして外出したとしたら、あまりに危険な行為であり、母親としての自覚に欠けるという意見もある。しかし木下のファンは気に留めていないようで、この記事にはコメントが130件近くついているが、大半が「フジモン優しいね、心配なんだね♪」「ゆっきーなかわいい~」といったほのぼのしたものだ。
「男友達は自動車で木下に会いに来ているので、彼女の自宅マンションの駐車場で喋っていたのかもしれませんし、ひょっとしたら娘も車の中で寝ているのかもしれません。一概に批判はできませんが、赤ちゃんを置いて、あるいは連れていたとしても、夜に母親が出歩くのは眉をひそめる人が多いのも事実。出産本も出したくらいですし、本人はママであることをタレントとしてのウリのひとつにしたいはずですから、迂闊な記事は載せない方が良かったかもしれませんね。週刊誌に連日の足取りを調べられて“育児放棄”と書かれかねませんよ(苦笑)」(業界関係者)
とはいえ、こうした行動が注目されてしまう木下に同情的な声もあるという。
「出産して数年は、時間の都合がつかないから友人とも自由に会えなくなるんですよね。木下さんは仕事を再開しているので、専業主婦よりは気晴らしできる機会も多いと思いますけど、それはそれで仕事の責任もあるでしょうし、仕事と関係のない昔からの友人と会いたいことも当然あるんじゃないですか。でも赤ちゃんって、寝たと思っても30分で起きてしまうこともありますし、置いて家を出たとしたらやっぱり心配ですね。お母さんなどが泊まってくれて赤ちゃんの様子を見ていてくれたのなら、良かったんでしょうけど、ブログにはそういう記述もないんですよね?」(女性記者)
産後一カ月で仕事復帰した際、収録やイベント出席中は、夫か彼女の母親が子どもの面倒を見てくれていると説明していた木下。彼女が早期復帰した理由のひとつには、プロデュースするアパレルブランドが8月から大々的な展開を開始したことにあったというが……。
「木下のブランド『Avan Lily(アバン・リリー)』は、8月下旬から新店舗のオープンラッシュで、彼女もファッション誌やイベントでの広報活動に忙しくなったんです。渋谷109や新宿ルミネ、池袋パルコなどのほか、名古屋や大阪、京都など全国の都市で出店していて、本気で若者の人気ブランドに仕立てる気でいる。もちろん彼女一人のプロジェクトではありませんから、何十人、何百人もの人間がかかわっている。責任は重大です。産後早々に復帰した彼女を『早すぎる』と批判する人も少なくありませんでしたが、何億という金を動かす仕事をしている以上、仕方がないんです。むしろ仕事と子育ての両立に励んでいる彼女はもっと褒められてもいい」(アパレル関係者)
梨花(39)も産後すぐに自らプロデュースするセレクトショップを代官山にオープンし、ファッション誌で大々的に宣伝。店舗は活況を呈している。木下と同じ芸能事務所に所属する若槻千夏(28)のブランド「WC」も好調で、最初は109内の一店舗だったものが今や全国展開、渋谷の一等地に路面店もオープンさせた。木下も彼女たちに続こうというわけだ。
冒頭で伝えたように、木下は育児に滅入ってしまった時期もあったと話しているが、先日放送された『結婚できない司会者と15人の嫁いる芸人たち』(テレビ朝日系)で子どもと藤本と三人でVTR出演し、我が子を「かわいい~」「本当にかわいい~!」とひたすら愛でている姿を見せた。家族と助け合いながら、愛娘を立派に育ててもらいたいものである。