国内最高齢女優である森光子(92)の健康状態が心配されている。2010年の舞台『放浪記』降板発表以降、静養のために表舞台から完全に遠ざかっており、たびたび危篤説や引退説が報じられてきた。今年2月には久々に近影を公開したが、合成写真のような不自然な写真で逆に体調不安を感じさせていた。その病状はかつての北の将軍さながらの極秘扱いとなっており、芸能マスコミの間でも情報が錯綜している。
今年6月にはパーキンソン病で順天堂医院に入院中と報じられ、体調が優れないと言語が不明瞭になるため、女優復帰は絶望といわれていた。近年はテレビ出演した森の呂律の回らない喋り方に不安を抱いた視聴者も多く、年齢的にも劇的な回復は望めないだけにいたしかたないところだろう。
だが発売中の「週刊新潮」(新潮社)によると、すでに退院して都内マンションで一人暮らしを始めており、体はダンスやスクワットができるまでに回復したという。体力づくりに励んでいるという森は復帰に意欲を見せており、周辺関係者も、その準備に入っているとのことだ。
その一方、東京スポーツは「認知症のような状態で復帰は絶望」との説を掲載。同紙によると、退院後は自宅マンションではなく東京郊外にある老人ホームに入居したという。病気が改善したならば一人暮らしも可能だったのだろうが、認知症が発症していれば退院しても24時間の介護が必要になるため、森の希望で老人ホームへの入居が決定したそうだ。さらに「森さんの面倒は、長年親交があるジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長が陰ながら見ているようだ」との関係者コメントも掲載されている。
マスコミの間でも意見が分かれている森の病状。本当のところはどうなのか。
「体力的に回復しているというのは事実ですが、パーキンソン病は体の震えや言語の不明瞭化という、女優として致命的な症状が出ます。さらに、認知症を合併することが多い。本人が復帰に乗り気でジャニーさんも強力にサポートしているため、関係者が復帰に向けて動いているようですが、森さん以外は本当に復帰できるとは思っていないでしょう。いくら体力作りに励んでも、舞台復帰となると別ですからね」(芸能プロ関係者)
女優界の生き字引であり、近年はジャニーズのお母さんとしても親しまれていた森。最愛の“ヒガシ”こと東山紀之の結婚後から重篤説が出回り始めたというのも皮肉なものだが、このまま朽ち果ててなるものかという根性を見せているあたりは、さすがといったところか。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)