日本女性の外人イケメン好きは昔から…「日本のオンナをヤルのは簡単」と豪語する外人男たち

※イメージ画像 photo by Michael Cerasoli from flickr

 
 外国人男性を好む日本人女性が少なくないのは、現在でもよく見られる光景である。では、そうした傾向がいつ頃からのものなのか。明確な時期は断定できないものの、かなり以前からそういう嗜好は存在していたようである。

 たとえば、この昭和2年5月の「東京朝日新聞」の記事を見ると、当時すでに外人男性たちに熱を上げる女性がかなりおり、社会問題として注目されていた可能性があることがうかがえる。

「東京朝日新聞」昭和2年5月10日より

 その『彼女たちの眼に映る虫ずの走る外人観』と題された記事によれば、こうした日本人女性の行動は「大正9年頃からポツポツ現れ」ており、当時から警視庁が研究を始めていたというから、実際にはそれよりもさらに前からあったのだろう。そして、そうした女性たちの傾向として、次のような説明を列記している。

【1】彼女達は盲目的な外人崇拝者であること
【2】外人と見れば品性の好いも悪いも区別なく紳士も出かせぎ人もいっしょくたに経済的にも優秀なものと誤解していること
【3】女尊男卑の欧米の習慣をうのみにして唯西洋人は皆『親切だ』と決めて居ること
【4】一度貞操を奪われればその後は唯若干の金子によって慰められ自暴自棄のどん底に沈んで行くこと
【5】モダンガールばかりでなく中流上流の婦人でも外人の知人を持つ事を誇りに感ずる傾向が最近著しく現はれて来たこと
(同記事より引用)

 つまり、外人男性と見れば「金持ちでジェントルマン」と思い込んでいる女性が多く、いったん体の関係になってしまうと、いいように外人男に弄ばれているといいうわけである。

 記事ではその例として、「語学を教える」というので安心していたら、しっかり男女の関係になっていたという富豪の人妻のケースを挙げている。現代でも、英会話教室の外人教師と受講生の主婦が関係していたというような話は珍しくないので、100年近く経っても状況は同じようなものなのかもしれない。

 こうした状況に動いた警視庁の調査によれば、素行に問題ありみられる不良外人は、外事課に30数名がブラックリストとして確認されていると紹介している。そして、そうした不良外人のなかには「日本の女子は貞操観念がないから皆自由になる」と話した者がいたとも記されている。完全に、外人の男に当時の日本女性はナメられているようである。

 しばしば「昔の女性は身持ちが固かった」などと言う男性がいたりするが、この記事を含めてそういう考えを疑問視せざるを得ない資料は少なくない。むしろ、「現在と変わらないなぁ」と思わせるようなものが、あまりに多いのである。
(文=橋本玉泉)

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