──すごく肌がお奇麗ですが、やっぱり温泉にはかなりの頻度で行かれるんですか?
水品:つい最近は、一カ月に100湯を超えるペースで九州から北海道まで巡りまくっていました。今の目標は日本百名湯を制覇することです!
──今までのお話も十分そうなんですけど、ここが世の中の女子大生と違うぞ!というところはありますか?
水品:二本歯の和下駄を履いてるところですかね(笑)。本当はカランコロンって音がすごく鳴ってうるさいんですけど、鍛えてまったく音が出ないようになりました。ヤジロベーみたいな感じでかなりバランスとってます!(笑)渋温泉って書いてあってお気に入りなんです。
──それはすごいですね! 和の心って感じでいいですね。
水品:たまにおじさんとかにも「おっ、下駄いいね! 普通の靴より歩きやすいでしょ」とか言われるんですけど、「いや、歩きやすくはないんだけど……」みたいな(笑)。
──オススメの温泉は?
水品:映画『テルマエ・ロマエ』のロケ地、那須高原にある北温泉ですね。ここは教えたくないほどよかったです。駐車場から降りてそこまで歩くときに、空気が薄くて濃霧だったからなのか、頭がボーッとしてきちゃったんですよね。すごく幻想的な景色で、なぜか泣けてきたりもして、携帯のカメラ機能だけ使えなくなって、神隠しみたいな気分になっちゃったんですよね(笑)。とにかく夢の世界にいるような気分でした。
──世の中に広めたい温泉の実情などあれば教えてください。
水品:ちょっと難しい話なんですけど、温泉のORP評価法ですね。ORPって酸化還元電位のことなんですけど、それとpHと水温も調べたら簡単に、温泉の鮮度がわかっちゃうんです! これは本当に画期的だと思います。塩素消毒はもちろん、コソっと水道水でも温泉に入れようものなら、すーぐわかっちゃいますよ(笑)。酸化というのはつまり老化。その逆の還元は若返りってことなんです。それが人間の肌に直接関係してきます。ぜひ還元型温泉を体感してもらいたいですね。還元型温泉は地球の力めちゃくちゃ感じるので!
──……なんとなく理解しました。そういった理系的な知識は大学で学ばれたんですか?
水品:いえ、私はクラシック音楽のゼミなんで(笑)。でもそのORP値を分析表に載せたらどうかということで、今卒業論文を書こうと思っています。私の将来住みたい温泉地No.1の野沢温泉(長野県)ではもう始まりつつありますね。
現在は温泉が恋人(といいつつ彼氏募集中)の水品さん。『@nifty温泉』や『温泉博士(雑誌)』(マガジン倶楽部)、『温泉JAPAN』でライター活動をしながら、インターネットラジオ『さくどうじんの温泉どうでしょう!』でもその愛を語っている。これからも温泉への熱はよりアツくなっていくに違いない。
(取材・文・撮影=くわ山ともゆき/http://kuwapedia.com/)