芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、芸能界の裏側に横たわるオトコとオンナの深い業を掘り起こします。
みのもんたが、最愛の妻・御法川靖子さんの死から約半年後の10月21日に放送されたTBSのテレビ番組『アシタスイッチ~MY TIME SHINE~』で和田アキ子と対談していた。そこでみのが「全部、整理して、女房のところに行きたいと思った。後2年でアナウンサー生活50周年を迎える。そしたら、しゃべる商売をやめると思う」と語ったことで、“引退秒読み”といわれている。いまだに、奥さんの死から立ち直れないのでは? と心配したが、最近になって、夜の銀座で再び頻繁に目撃されるようになった。しかもひとりで、銀座8丁目の芸能人ご用達といわれているクラブ『グレ』に通っているという。
みのは以前は“夜の銀座の帝王”と呼ばれ、マイグラス片手にクラブをハシゴして歩いた。しかし、その飲み方に筆者は感心できなかった。というのも、みのはテレビ局のスタッフらを連れて、クラブに来ては、ホステスに一気飲みさせていた。断れないホステスはそれで潰されてしまい。その日は仕事にならない。クラブとしては営業妨害に等しい下品な飲み方だった。
しかし、7年前にTBSの早朝情報番組『みのもんたの朝ズバッ!』がスタートしてから、みのの夜のクラブ活動は激減。みのが社長を務める水道メーター販売会社の関係者や親しい芸能人やスポーツ選手と一緒に飲んでいるところを度々目撃されていたが、“帝王”と呼ばれた頃に比べると、おとなしい飲み方になったとクラブ関係者は言っていた。ところが、昨年3月11日に東日本大震災の日に、みのが六本木のキャバクラで飲んでいたことが明らかになったことが批判を受けてからは、クラブ遊びを自粛、銀座にもパッタリと姿を見せなくなった。
もちろん、そんなことで夜遊びを引退するみのではなかった。昨年の暮れ頃から、再び行きつけのクラブで目撃されるようになったのだが、それまでと様子が違ったのは、飲んでいる最中に靖子さんから電話がかかってくると、深酒を注意されたのか早々に引き揚げていったことだった。末期がんだった靖子さんは、死ぬまでみのの身体を心配して、5月22日に他界した。最愛の妻を失ったみのは当分、立ち直れないと思っていた。アッコの対談で“引退”をほのめかす発言をしただけになおさらだ。
最近では多い時で週3回、「グレ」に入っていく姿が目撃されるようになったみの。銀座の客がひとりで、同じクラブに通うというのは、お気入りのホステスがいるのか、相当居心地がいいからだ。クラブ関係者の噂では、好みのホステスができたといわれている。いずれにしても、“帝王”に復活した元気なみのの引退は、当分ないような気がする。
(文=本多圭)