本当に怖い!? ダウンタウン浜田雅功の素顔


「制作陣には、とにかくどんな些細なミスも許さないほど厳しい態度の浜田さんですが、こと芸人さんに対しては優しい一面があるんです。もちろん、最低限の礼儀やマナーを守っていることが前提でしょうが、たとえば、テレビにほとんど出たことのないような後輩芸人と共演する際には必ず『がんばれや』とか『オレにどんどん突っ込んできたらええねん』『なんとかしたるから』などと声をかけるんです。それもすごく優しい顔で。実際、その後輩芸人がどんなにスベろうとも、それを浜田さんが拾ってイジり、笑いに変えましたからね。後輩とすればありがたいかぎりでしょう」(前出)

 スタッフに対する厳しさはテレビで見せる強面の部分と被るが、現場で笑いを生む後輩には優しく接し、リラックスして挑んで欲しいと願うその姿には、松本人志という天才の前では影が薄くなってしまいがちだが、彼もまた「笑い」にストイックな芸人だということを感じさせる。

 「最高の笑いを見続けて来たから、他の笑いなんてできないでしょ」とは、浜田の有名な言葉だ。もちろん、この「最高の笑い」とは相方である松本を指す。常に一番近くで「最高の笑い」に接してきた浜田。スタッフに対する厳しさの影には「松本を笑いに集中させたい」しいてはそれこそが「ダウンタウンの最高の笑いにつながる」という思いがあるのかもしれない。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)

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