沖縄で映画祭を開催するなど、お笑いだけでなく映画事業に力を入れている吉本興業が、官能映画市場に乗り込んでいる。新潮社主催の「女による女のためのR-18文学賞」受賞作を順次映像化していく予定で、第一弾を来年2月に公開予定だ。タイトルは『自縄自縛の私』。第7回大賞受賞作で、蛭田亜紗子著『自縄自縛の私』(新潮社)に収められている掌編だ。文字通り、縄で自らの体を縛り上げることに快感を覚える女性の葛藤を描いた作品で、主演は女優の平田薫(22)が務める。監督は竹中直人、共演に安藤政信、津田寛治ら演技派俳優をそろえる豪華な布陣で、吉本側の意気込みが伝わってくる。
だが主役に抜擢された平田は、芸歴こそ9年目で映画やドラマの出演本数も多いが、印象に残る役どころは少なく女優としての実績が伴っているとは言い難い。2003年にローティーン向けファッション誌「CANDy」(白泉社、休刊)のモデルオーディションでグランプリに輝き、専属モデルとして芸能界入りした彼女は、東北生まれらしく真っ白な肌と清潔感あふれる美貌でグラビアアイドルとしても活躍。04年には「週刊ヤングジャンプ」(集英社)の「制コレ04」で上位4名に選出され、気鋭の美少女と話題になった。しかし本人の目標である女優業はパッとせず、また、大学に進学後の08年にSNSでサークルのことやコンパのことを赤裸々に書き記していたことも発覚し、アイドルファンの興味は急速に薄れていった。
そんな彼女に「惚れ込んだ」というのが監督の竹中だ。同作は「R-18文学賞」原作というだけあって、大胆なセックス描写もあるのだが、平田は清純派の殻を破って濡れ場に挑み、見事な美乳まで披露したという。
「SNSへの書き込みなどは所属事務所に禁じられていたはずで、それを破って“普通の女子大生”としていろいろと書き込んでいた平田はこっぴどく怒られたようです。同年、せっかく入学した大学も2年で退学してしまいました。この出来事をきっかけにして、かつての熱心なファンは完全に離れてしまったので、イチから新進女優として出直すタイミングを見計らっていたのでしょう。彼女の所属するアミューズは、吉高由里子や仲里依紗といった彼女より後進の女優たちの方が大活躍していて、本人も悔しい思いをしていたと思います。今回の吉本映画事業は、まさに渡りに船。オールヌードを披露したことで、自信もついたのでは」(芸能記者)
発売中の「週刊実話」(日本ジャーナル出版)にて、彼女の“初濡れ場”の詳細が伝えられている。前半はキャミソールにショートパンツの部屋着姿で縄を縛るシーンが多いが、後半、仕事で大きなミスをしてしまい落ち込んだ主人公は、自室で大胆な自縄に挑む。肉体に縄を縛り付けるのみならず、手錠をかけて自らを拘束し、かつ手錠の鍵をポストに投函して開けられないようにしてしまう。アイマスクをつけ、部屋の中で一人。誰かが訪ねてくるかもしれない……こんな姿を見られたら……想像するだけで快感が高まる主人公。すると、落ち込んでいた彼女を気にかけて、上司役の安藤政信がやってくる。そしてあられもない姿の彼女を見るや、コトに及んでしまうのだ。目隠し、手錠をつけたままで、正常位やバックと体位を変え、激しく交わる二人。ピストンのたびに、平田の美乳がブルブルのたうつ。勃起した乳首、乳輪も丸見えの、まさに「完脱ぎ」状態だという。
「チラッとヘアが見える瞬間もありました。喘ぎ声や感じる表情などはちょっと物足りませんでしたが、まだ22歳ですし色気を磨くのはこれからですね。しかしかつては本当に正統派アイドルだった彼女が、ここまでヤるとは……というインパクトは十分。茶髪だった髪も黒く染め直して以前の清純な雰囲気を取り戻しつつ、この全裸セックスですからね。以前のファンも映画館に足を運びたくなるでしょう。そういう意味では、彼女の起用は成功かもしれません」(前同)
主演映画で控えめな乳房を公開し奔放な演技を見せた吉高由里子は、その後大ブレイクした。平田も本格女優へ脱皮することができるだろうか。