ハロプロがカルト宗教の広告塔に!? 深夜番組で布教協力か

※イメージ画像:『ハロー!チャンネル vol.7』キッズネット

 モーニング娘。、Berryz工房、℃-ute、真野恵里菜、スマイレージ、光井愛佳ら6組が所属しているアイドルプロジェクト「ハロー!プロジェクト」。その歴史は10年以上前にさかのぼり、1998年にオーディション番組『ASAYAN』(テレビ東京系)の「シャ乱Q女性ロックボーカリストオーディション」に合格した平家みちよと、落選者を集めて結成したモーニング娘。の合同ファンクラブとして「Hello!」が設立されたことがきっかけである。その後、モー娘。の人気拡大とともに妹分グループも増え、現在は盆と正月に合同コンサート、通称ハロコンを開催している。

 そんなハロプロの看板番組である『ハロー!SATOYAMAライフ』(テレ東)が、6月から放送されている。この番組は、ハロメンたちが郊外にある「里山」に行き、農業やアウトドアなどを体験するという内容で、これまでに野菜を育てるため畑を耕したり、収穫した野菜を売ったり、ベンチを自作したりしてきた。広報資料によれば、これは【人々の生活環境と自然とのバランスを保つために必要な「里山」の存在意義や価値観を再確認し、そこに人が集う美しいライフスタイルを提案するプロジェクト“SATOYAMA movement”の活動の一環】だという。また、同番組から派生した新しいシャッフルユニットの動きも盛んだ。和田彩花(スマ)と鞘師里保(モ娘)による「ピーベリー」、徳永千奈美と夏焼雅(Berryz)、矢島舞美と中島早貴(℃-ute)、飯窪春菜(モ娘)による「DIY」は、すでに夏のコンサートで“自然”をテーマにした楽曲を披露。さらに追加で「ハーベスト」「GREEN FIELDS」というふたつの新ユニットも発表され、11月7日にCDを同時リリース予定となっている。

 AKB48や他の目新しいアイドルたちに比べれば、歴史は長くアイドルとしてのパフォーマンス能力は高いといわれるものの、決して突出した人気を持つわけではないハロプロが、唐突に「自然サイコー!」と叫ぶようなプロジェクトを打ち出してきたのはなぜか。一部のハロプロファンも当然これには疑問を抱いており、また、CDが売れる見込みもない新ユニットをいくつも結成させていることも不可解に思っていた。そして発覚したのが、同番組に頻繁に登場し、農業のいろはをメンバーに指導してくれている「有限会社ナチュラルシードネットワーク」の石井吉彦氏が、ある新興宗教の信者であるということだった。いち早くこの情報を目にした芸能記者は、

「農業ビジネス誌の『月刊農業経営者』(株式会社農業技術通信社)2000年1月発売号に、石井氏のインタビューが掲載されていて、そこに新興宗教の“世界救世教”に心酔しているということが書かれていたんです。この情報は瞬く間にネット上で拡散されて、2ちゃんねるのスレッドも伸びまくっていますよ。ヘンテコな新番組がスタートしたり、新ユニットを展開したりというのは、宗教マネーがバックにあったからなんだなって……。アイドルを通して布教されているのかと曲解してしまい、拒否反応を示しているファンもいます。正直、新興宗教が絡んでいるとすると、あまりいいイメージではないですよね」

 と話す。実際、ごくわずかではあるが、ハロプロの楽曲を全面プロデュースしている音楽家つんく♂氏のTwitterアカウントに「こんなことにメンバーを巻き込まないでください」とリプライを飛ばしているファンもいる。それにしても、世界救世教とはどういった宗教なのだろうか? 新興宗教にはカルト的なイメージも強いが、一概にカルト集団とくくってしまうことはできないはずだ。

「極端に高額なお布施や反社会的活動などはなく、自然農法の普及と自然食運動を推進しており、アート活動も盛んで箱根美術館や熱海のMOA美術館などを所有しています。現在は海外にも信者が多く、特にハロプロ人気も高いタイはなぜか信者数も多いです。派生団体であるMOA自然農法文化事業団が営む伊豆の農場施設には、BSフジの番組企画でカンニング竹山と安めぐみ、DAIGOが来たこともあるようでHPでPRしています。メディアとのつながりはもともと薄くはなかったようですね」(前同)

 農業や芸術の啓蒙活動だけなら、何ら問題はなさそうであるが、もうひとつの特徴として「浄霊」という儀式がある。いわゆる代替医療の一種で、病人の患部などに手をかざすことによって、病気が治癒するという信仰だ。もちろん、まったく一般的な医療を断つというわけではなく、当人の信仰の深さによるだろうが、医師や投薬を極端に嫌がり「浄霊」にこだわる信者もいるというから、ややカルト的な側面もないとは言い切れない。何より、特定宗教のイデオロギーを、アイドルプロジェクトを利用して広めるのはいかがなものか。ただでさえCD売上もライブの動員力もジリ貧状態のハロプロだけに、これをきっかけにますますファン離れが進んでしまう可能性も否めない。

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