【連載】本多圭のオトコとオンナの芸能恥話

「売名行為は早くヤメロ!」桑名正博、医療費カンパ騒動

芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、芸能界の裏側に横たわるオトコとオンナの深い業を掘り起こします。

 7月15日に脳幹出血で倒れて、いまだ意識不明で生死の境をさまよい続けているミュージシャンの桑名正博さん。彼に対する巨額医療費のカンパ活動を、元スタントマンの尾台あけみさんが行きつけの飲食店で続けている。これだけ聞くと美談だが、実は尾台さんは桑名さんの元愛人で、家族や所属事務所には無断で、担当マネージャーを名乗り、カンパ活動を続けているというのだ。これには家族も「売名行為は早くヤメロ!」と激怒しているという。

 尾台さんは今年3月に、10年近く事実婚状態だったベテラン俳優の寺田農が他の女性と再婚していたことにショックを受けて、寺田に対して、“婚約不履行”であるとし、5500万円の慰謝料を求めて、東京地裁に提訴して話題になった女性だ。5月に開かれた公判で尾台さんは「寺田を夫として紹介、面会した計102人」のリストを証拠として提出した。リストには、橋爪功、北村総一朗、船越英一郎、吉田栄作、渡部篤郎、吉川晃司、高橋克典、それに、桑名正博といったそうそうたる名前が上っていた。これに対して寺田側は、リストに載っているメンバーの中に、寺田との交際前に男女関係があったと人物が計4人おり、そのことを尾台さんが認めたため、ショックで彼女と別れたと反論した。今後の裁判の行方が注目されるが、尾台さんと関係があったうちのひとりが桑名正博だといわれている。

 尾台さんと親しいマスコミ関係者は「桑名は再婚してましたから、尾台さんは愛人だったんです」という。

 その桑名さんは脳幹出血で倒れ、意識不明になりながらも病魔と闘い続けている。長男でミュージシャンの美勇士は「週刊現代」(講談社)で巨額な医療費に悩まされていることを告白している。その記事を尾台さんが読んだかどうか定かではないが、尾台さんは恵比寿や六本木の行きつけの飲食店に桑名さんの医療費のためにカンパ箱を置いて、箱には「担当マネージャー尾台」と書いてあるそうだ。

 尾台さんを知るバラエティ番組スタッフによれば、「尾台さんは寺田を訴える前までは、マンションの家賃30万円を寺田が払っていたんですが、裁判になってからは家賃を工面するのに四苦八苦してますよ。桑名さんのカンパどころではないはず」という。

 尾台さんが、桑名さんの担当マネージャーだという事実はない。家族は元愛人風を吹かして、家族への断りもなく、桑名さんの名前を勝手に使い、お金集めをしている尾台さんに激怒。「カンパ活動を中止しなさい」と猛烈に抗議したという、それに対して尾台さんは「10月一杯でやめる」と答えたという。すぐに止めないのは他に何か思惑があると尾台さんを知る関係者はいう。

 それにしても、尾台さんという女性。さまざまな有名人と関係を持った上、寺田との裁判をネタにしてテレビに出ていることからでもわかる通り、一筋縄ではいかないようだ。いかにも、芸能界の末席にいるオンナという感じである。
(文=本多圭)

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