すべすべとした肌がほんのりと赤く染まり、どこに触れてもピクッと身体を震わせて、敏感に反応する。丘に生える縮れ草は、多めだが柔らかく指に絡みつく。彼女もオレのオトコの器官を確かめるように手と眼で確認している。
どちらからともなく、69の位置になってしまった。処女を相手にする体位ではないし、処女が積極的に取る視覚的位置でもないと、ちらっと頭をかすめたが、どうでもいい。彼女も楽しみたいと言ったのだ。楽しもう。
ほんのりと赤く染まった処女沼の淵を眼で楽しみ、クリトリスを舌で転がす。彼女も亀頭を、ぎこちなく舌で舐める。口に含んでは放し、手と舌で弄ぶ。何度も何度も、未熟な指と唇と舌が、黒なまこのおちょぼ口から根本までを味わっている。その未熟さがたまらない。
オレは、内部から濡れた肉塊がせり出してくるように、息づいていた処女まんこの扉を舐めあげたついでに、左右対称に近い綺麗な小陰唇を、ちょっと噛んでから体位を入れ替えた。彼女の体は、びくびくと小さく跳ねている。オレは、ゆっくりと挿入した。入り口が、黒なまこを締め付ける。美味しい。
狭い肉のトンネルに、鈍行列車をゆっくりと走らせる。汗ばんだ固めのおっぱいを、むんずっと掴む。彼女は、声にならない声を出している。やや、仰けに反らせたあごから首の線と鎖骨の窪みが、エロっ気ではなく、色気で鈍行列車黒なまこ号の欲情をそそる。
潤いが増した。処女ではなくなってしまったおまんこが、緩んだり狭まったりし始めた。鈍行列車から急行・特急と乗り換えて、処女トンネルを、ずるにゅるりと抜け出した黒なまこは、処女ではなくなった恥丘を越えて放出した。確かに、彼女は処女の印をシーツに残した。オレのオトコの印と一緒に。
彼女は、荒い息を吐きながら天井を見ている。そして、
「ありがとう」
と言った。
(えっ?)
お礼を言うのはオレの方だろう、と不思議に思いながらも、微笑みうなずいてしまった。
彼女とは、ホテルを辞めた今でも付き合っている。処女から熟れてジューシーになり、テクニックもオレのために考えて試し、さらに味わい深くなっている。双方ともに、楽しんでいるわけだ。
それにしても、「生きることを楽しみたい」とは、どうゆう意味だろう。他の女の子もそうなのかなぁ。
(文=ことぶき太郎)