人気のトーリ・ブラックとアレクシス・テキサスが出演。
今でこそ日本は「AV大国」として世界で有名だが、アメリカは日本よりはるか昔からAV(ポルノ)大国だった。先日、2012年度の「アメリカで最も人気のある12人のポルノ女優」が発表され、ネット上で話題となっている。ランクインしたのはアレクシス・テキサス、サニー・レオーネ、ジェシー・ジェーン、アリー・ヘイズ……と、さすがの美人ばかりだが、中に1人だけ日系の女優がランクインしていた。
名前はASA・AKIRAといい、AVN(アダルトビデオ産業を扱うアメリカの雑誌)で20もの賞を獲得していて、Twitterでは24万人ものフォロワーを持っているのだとか。6歳から13歳のまで日本に在住し、08年に22歳でAVデビューしたという彼女。彼女は目がぐっとつり上がっていて、日本で人気の高い「アイドル系のファニーフェイス」というよりも、ミス・ユニバースに選出されるタイプの東洋美女だ。当然、メイクも日本人好みのナチュラルメイクではない。ちなみに、アメリカで活躍する日系もしくは日本人のAV女優の先駆けといえば叶不二子だ。日本では蒲川リサという名前で活動していたが、00年頃に渡米。アメリカで撮った写真を見ると、やはり、目がつり上がって見えるようなメイクをしている。
ブロンド美女は安定の人気だが、「東洋美女」の基準はやはり西洋と日本では異なるのかもしれない。では、現在の日本のAV女優たちが海外に行ったら、向こうで活躍できるのだろうか? 海外の反応や気になるニュース、面白い記事などを紹介する「I LOVE JAPAN」というブログに興味深い記事が出ていた。日本の人気AV女優Rioに対する海外の反応だ。
「彼女が有名なAVアイドルでなく女優だったら本当によかったのに…あぁRio…君はなんでAV産業なんかにかかわってしまったんだい」(アメリカ)
「彼女は女神だよ。それくらいにカワイイよ!インタビューしてる奴がこのインタビューの間に20回くらいパンツを替えていただろうと俺は賭けてもいいぜ」(イギリス)
日本のAV女優が中国などのアジアで人気なのは知っていたが、Rioのかわいらしさは世界中からも絶賛の嵐。意外にも、典型的な東洋美女タイプではないRioの風貌も、外国人は「キュート」と褒め称えているのだ。日本人AV女優のレベルの高さが証明されたと言えるかもしれない。だが、「AVアイドルでなく女優だったら本当によかったのに」というコメントからもわかるように、Rioの人気は「AV女優として」というよりも、「アイドル女優として」の評価ではないだろうか。日米を比較して「ポルノの傾向が異なる」と鋭い分析をしているコメントもあったので紹介しよう。
「日本ではより現実的というか普通っぽい娘が多いように感じる。時々、俺達はそんな彼女達がポルノ女優であるってことが想像もできないと感じる事もあるくらいだからね!これってアメリカと比べると正反対の傾向だよね。こっちではいかにも売春婦かっていうのが沢山いるからなぁ」(アメリカ)
なるほど、確かに日本のAV女優は、「どこにでもいそうな普通の女の子」が活躍していることが多い。特別にグラマラスだったり、お色気ムンムンだったりせずとも、黒髪の地味な女の子が大人気AV女優だったりもするわけだ。一方で、アメリカではいまだに特大ボリュームの美バストにドッシリ重量がありつつもプリッと上を向いたデカ尻がセックスシンボル。たとえば、12月に発売される大作映画のパロディ『ハメンジャーズ』(コンマビジョン)に出演している元WWFプロレスラーの「チャイナ」のボディは、日本人男性の多くが怖気づいてしまうような圧倒的なスタイル。こうした女性たちがトップに君臨するアメリカAV界では、日本の華奢なAV女優たちは「土俵が違う」のかもしれない。
(文=上条泡介)