「そそり勃つパノラマがたまらない!」巨根好き女性たちの主張

※イメージ画像 photo by azalecole07 from flickr

 現代人のヘルシー志向が加速しつつある。メタボリックシンドロームを危惧する人が増えているのであろう、野菜中心の飲食店が人気を博していたり、「甘さ控えめ」「カロリーオフ」などのキャッチフレーズの付いた食品も売れ行きを伸ばしている。そういった食生活が健康にいいことは百も承知だが、それでも「高カロリーなものほど美味い!」と感じることがあるのもまた事実である。とあるハンバーガーチェーン店では、お客様アンケートを行なうと、必ずや「ベジタブル系のバーガーメニューを!」という回答が多数集まるというが、実際に商品化してみると、売り上げはイマイチなのだとか。むしろ、メガサイズのボリューミーなバーガーのほうが飛ぶように売れるのだという。「カロリーなど気にせずガッツリ食べたい!」という現代人の本音が表れている。

 同じように、「人間は、外見ではなく内面が大事」という考え方が主流の昨今、大きな声では言えないが実はメンクイであるという人は、男女問わず多い。巷に溢れるナンパ術や合コン攻略法などを読んでいても、「美女を落とせる」「カワイコチャンとセックスできる」などのキャッチコピーがふんだんに使われているのが、メンクイ人口が少なくないという表れであろう。

 そして、高カロリー食・メンクイと並んで挙げられるのが、なんといっても巨根好き女性である。

 一般的には、「セックスの満足度に、ペニスの大きさは関係ない」「ペニスの大きさよりも愛情が大事である」とされている。セックスハウツー本や雑誌のセックス特集でも、「大きすぎるペニスは痛い」「平均的な並ペニスのほうが好き」という女性たちの声が紹介されるようになってきた。とはいえ、並ペニスを良しとする世の中の流れに逆らって、バブルの生き残りならぬ、巨根至上主義生き残り女性たちもまだまだ生息しているのだ。

 なお、巨根の定義に関してだが、とあるハッテンバ(ゲイ男性出会いの場)で巨根割引が適用されるのは19センチ以上とのことなので、ここではそれに則って19センチ以上とさせていただく。太さは、日本人男性の平均が3.5センチという説があるので、どんぶり勘定で4センチ以上といったところか。

 さて、さっそく「巨根好き」を自称する一般女性たちの声をご紹介させていただこう。巨根の魅力として、まず挙げられるのが、「見た目の雄々しさ」とのこと。視覚で興奮を得る男性に対して、女性は性的興奮を得るのに視覚は重視しないというが、巨根好き女性はそうではないらしい。仁王立ちした際に、身体の中心に黒々とした巨根がそそり勃つ、そのパノラマがたまらないのだという。

 次に、挿入感。並ペニスとは比べ物にならないと、巨根好き女性たちは口を揃える。「挿入されてすぐは異物感があるが、徐々に馴染んでいく過程が好き」「ねじこまれる感覚がたまらない」「膣内射精の際、奥に注入される感覚が巨根の醍醐味!」「ペニスたるもの、ポルチオに届いてなんぼ!」などなど、並ペニス男性にとっては恐縮させられてしまいそうな声が集まった。

 また、自身の膣の締まり具合を気にするがあまり、巨根を求める女性もいるようだ。「巨根男性とのセックスでは締まりを褒められるが、並ペニス男性とのセックスでは特に何も言われない。男性にとって『締まりのイイ女』でいたいから、おのずと巨根を求めてしまう」という、なんとも健気(!?)な女性も。そういえば、奈良時代の女帝・孝謙天皇は、巨陰であったため、並のペニスでは満足出来ず、巨根の怪僧・弓削道鏡を寵愛したという。ユルマンの悩みは、今も昔も変わらないのかもしれない。

 こういった巨根好き女性の影響か、官能小説や成人向け漫画の男性登場人物はほとんどが巨根設定だし、バイブやディルドなどのアダルトグッズも、本当に需要があるのかと首を傾げたくなるようなビッグサイズ商品がなくなることはない。そう考えると、昨今の「大きすぎるペニスは痛い」「平均的な並ペニスのほうが好き」という風潮で肩身の狭い思いをしている巨根男性も、「巨根にも需要はある!」とポジティブに捉え、堂々とセックスに臨んでいただきたいものである。
(文=菊池 美佳子)

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