テレビで見ない日はないといってもいいほど大人気のモデルでタレントのローラ(22)。敬語が苦手ということから相手が誰であろうとタメ口で話し、ベロを出しながらの「オッケー!」というポーズは女子高生やギャルの間で流行語にもなっている。
まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで露出しまくっている彼女だが、生放送で“タブー”を連発したことで芸能生命の危機に陥ったと一部メディアで報じられた。
ローラが最初に冒したタブーは、7月に放送された『27時間テレビ』(フジテレビ系)。同局の『笑っていいとも!』のレギュラー居残りをかけてクイズ企画が行われ、ローラ、ベッキー(28)、柳原可奈子(26)、渡辺直美(24)、指原莉乃(19)の5人が参加した。比較的無難な問題が次々と出されたが、最終クイズは「タモリが喜ぶ正解は?」という意地悪なもの。答えは「熱湯に落ちて面白くCM」と「落ちずに面白くなくCM」の2択で、リーダーのベッキーは「テレビ的にはこっち!」と熱湯落ちを選択。すると大きな熱湯プールが会場に出現した。
まず柳原と渡辺が落下し、派手に熱がるリアクションをとってプール外の氷で身体を冷やした。ところが、指原に続いて落下したローラは熱がる様子もなく、顔にお湯がかかったのを嫌がる程度でプールサイドへゆったりと歩き出した。最後に落下したベッキーは、ローラに手本を見せるように「熱い! 熱い!」と叫んで大暴れし、脱出後に氷を身体に当ててリアクション芸を体現。しかし、当のローラはプールに脚をつけたままウロウロし、脱出後も氷を使わなかった。
バラエティーの熱湯風呂は、タレントがヤケドしないように低温のお湯が使われていることが多々ある。それをいかにも熱そうに見せるのがお決まりなわけだが、ローラはバラエティーのお約束を完全に破ってしまった。
次に冒したタブーの舞台は、8月7日に放送された『笑っていいとも!』。番組の冒頭、観覧者からローラに「かわいい!」という声援が飛ぶと、共演者のSMAP・中居正広(39)が「近くで見るとそうでもねえよ」と水を差した。これに対し、ローラは「坊主頭!」と中居に反撃。中居は「坊主じゃねぇよ」と力なく反論し、なぜか会場は一瞬静まり返った。
これは中居に以前からカツラ疑惑・植毛疑惑があり、彼の頭髪に触れることはタブーとされる風潮があるためだ。単にローラが坊主頭の意味を間違えている可能性もあるが、ジャニーズ事務所のトップタレントを相手に、あまりにも勇気ある発言である。
こういったタブー連発によって「ローラは消える」という声もあったようだが、その人気に陰りは全く見えない。
「何があっても『ローラなら仕方ない』と思わせる別格の存在になっていますね。全て『天然』ということで許される部分もある。彼女は楽屋やプライベートでもあの調子ですから、無理にキャラをつくっているタレントではない。かといって全く礼儀を知らないわけでもないですし、常に明るくて無邪気なので憎めない。大御所タレントでも、彼女のタメ口に怒った人はいません。業界で嫌われているという話も聞いたことがありませんね」(テレビ関係者)
8日に放送された『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系)では、「初対面にもかかわらず敬語をやめさせようとしてくる人に腹が立つ」という話題から、辛口で知られる有吉弘行とマツコ・デラックスがローラを絶賛。マツコは「ローラのタメ口は全然気にならない。総理大臣にタメ口でもあの子は許せる。あの子のタメ口を怒る人っていないよ」と分析し、有吉も強く同意していた。
大先輩・黒柳徹子(79)の前でもタメ口を貫き通したローラは、タブーを冒しても業界評価が下がらない別格の存在として地位を確立しつつあるようだ。ハーフ系タレントが飽和状態となり、一発屋芸人のように現れては消えていく中で、彼女だけは芸能界でしっかり生き残っていくのかもしれない。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)