悲報!? 日本女子の総ヤリマン化に歯止めか

※イメージ画像 photo by JeramieLu.com from flickr

 文部科学省所管の日本児童教育振興財団の一部門である日本性教育協会が、このほど気になる調査結果を発表した。1974年の調査開始以来、一貫して上昇傾向にあった女子大学生・女子高校生の性交渉の経験率が下落に転じたそうだ。

 調査は、中学、高校、大学生の約7,700人を対象に行われ、性交の経験率は男子大学生が54%、女子が47%。前回の05年と比べると、男子は7ポイント、女子は14ポイント減り、女子の減り幅が大きかったそうだ。高校生も男子が前回の27%から15%に、女子が30%から24%に減少した。大学生・高校生とも男子は93年、女子は99年の水準に下がったということだ。

 確かに最近では、性風俗の面接に来るような女の子にも処女が少なくないという。メンズサイゾーでも「処女風俗嬢が増殖中!?」(※参照記事)という記事を掲載したことがあるが、「入店時は処女だった」あるいは「働いている今も処女」という風俗嬢が、ここ数年増殖中なのである。処女のまま風俗の扉を叩くとはあまりに意外な気もするが、こうした調査結果と照らし合わせればなるほど合点がいく。

 女子の草食化を裏付けるデータは他にもある。昨年2月、『日経メディカルオンライン』では、日本国内において主な性感染症の報告数が減少傾向にあるという調査結果を掲載している。京都大学の木原正博教授らが厚労省の性感染症データを解析したところ、例えば08年の淋菌の報告数は、ピークである02年に比べて半減、性器クラミジアも約30%減少した。さらに、人工妊娠中絶のピークは2000年前後にあり、09年は3~4割減っているそうだ。

 性感染症が減っていること自体は喜ばしいことであるが、病気への予防意識が高まったことのみならず、セックスへの関心そのものが薄くなっていることが背景にあるとすれば大いに問題だ。
先進国の中で、日本以外に性感染症が減少している国はまずないという。前出記事では「日本の若年層の性行動自体は米国の若年層に比べると無防備ではあるが、性経験率が減少しており、その影響が大きいのではないか」と分析。さらに木原教授は「性感染症と妊娠中絶の減少傾向がここまで一致している以上、日本の若者には他の先進国にはないセックス回避指向が出現したと考えるべきでしょう」と指摘している。

 さて、昔から日本人女性を褒め称える言葉として「やまとなでしこ」があるが、その意味は「清楚で凛とし、慎ましい」ということだ。しかし、戦後、いつのまにかそのような価値観は吹き飛んでしまった。たとえば、(財)日本青少年研究所が6年前行った「結婚前は純潔を守るべきか」との調査によれば、「全くそう思わない」と「あまりそう思わない」を足した割合は、日本の女子は70.2%で、アメリカの36%をはるかに上回っている。実は、日本は“総ヤリマン化”が進んでいた国なのである。

 もちろん、アメリカは大都市以外には敬虔なキリスト教徒が多いため、宗教への信仰心が薄い日本と単純に比較はできない。しかしながら、数年前まで日本人女性はアメリカで“イエローキャブ”と呼ばれていたのも事実。これは“声をかければすぐに誰でも乗れる”という意味で、尻軽女を意味するスラングだ。そんなヤリマン化にいつしか歯止めがかかり、性に対する興味・関心の低い世代が誕生してしまったとなれば、残念でならない。どうやら日本人女性は今の20代後半から30代が“ヤリマン化”のピークだったと考えられる。これ以上草食化が進まないうちに、ナンパしてヤりまくっておくのも手か……。
(文=上条泡介)

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