昨年の8月に写真集『月刊 NEO 田畑智子』(イーネット・フロンティア)でヘアヌードを披露して、世間を驚かせた女優の田畑智子。当時30歳という年齢に加え、すでに演技派としての地位を確立していただけに賛否両論があり、かつて清純派の代名詞ともいえるNHK朝の連続テレビ小説のヒロインを務めていたこともインパクトを倍増させた。
その田畑が、今度は11月公開の映画『ふがいない僕は空を見た』で濃厚な濡れ場を披露。7日発売の「アサヒ芸能」(徳間書店)には、その詳細が伝えられている。田畑が演じるのはアニメ好きの主婦・あんず。夫とうまくいっていないときに同人誌販売イベントで永山絢斗演じる12歳下の高校生・むらまさと知り合い、不倫の情事へと堕ちていく。ピンクのメイドコスプレ姿の田畑がベッドルームに横たわり、「いい子で待っていたかい? あんず」「はい、むらまささま」という会話は序の口で、圧巻なのが正常位でのファックシーン。田畑が永山の背中に手を伸ばして抱きしめながら「いっぱい出していいよ」というと、永山は絶頂に。その後、田畑は自分の股間に指を入れ、まとわりついた白い液体を口に持って行き「おいしい」と微笑むというのだ。
「昨年、突如発表したヘアヌードの方は『だれ得?』『同じようなページばかりでつまらない』という声もありましたが、演技派の彼女だけに動いている方が期待できるでしょう。また、記事では、正常位よりもエロいのがソファでのクンニシーンだとも伝えています。田畑が大股開きで永山にクンニを強要し『もっと舌をとがらせて!ちゃんと入れて!』と要求するというのですが、どちらかと言えばおっとりタイプの田畑からそんなセリフが出るなんて、間違いなく見どころのひとつでしょう」(芸能ライター)
かつて伊藤英明に「お前、ブスだな」と言われたともウワサされるほど、女優然としないルックスも持ち味の田畑だけに、市井の人の心の機微を描くには確かにピッタリかもしれない。また、監督を務めるタナダユキは性描写を過激に撮ることでも知られているが、田畑の起用は監督の指名だったようだ。
「ヘアヌードへの挑戦にしても『新しい仕事がほしい』『表現の幅を広げたい』という動機が伝えられましたが、それがいい方向へとつながっている好例だと思います。定評があった演技力に加えて、女優魂も示すことができたわけですから、昨年のヘアヌードと今年の映画で大人の女優への脱皮は図れたといっていいでしょう。今後は地に足の着いた演技もできるし、エロスも表現できる存在として重宝されると思います」(同)
田畑は1992年に映画『お引越し』でデビューと同時に多数の新人賞を受賞し、2000年にNHK朝の連続テレビ小説『私の青空』のヒロインに抜擢された。その後、数多くのドラマ、映画、舞台で活躍しながらどこか地味な印象が拭いきれなかっただけに、この大胆な“艶技”で名実ともに脱皮が期待されるというわけだ。
ブレイクのきっかけとなった『私の青空』(NHK)では健気なシングルマザーを演じており、今作では不倫に堕ちる人妻に加えてオタクという要素も演じきることになる田畑。今後はどんな女性像を体現してくれるのか楽しみである。
(文=津本ひろとし)