最近、「膣内射精障害」という言葉が巷を賑わせている。膣内射精障害とは、文字通り膣内で射精できない症状のこと。射精自体ができないわけではない。オナニーでは射精できるという。
原因は、人それぞれ抱えている事情が違うようだ。まず、オナニーでのオカズに、あまりにも現実離れしたバーチャル系の作品ばかりを用いていたために、セックスではイマイチ興奮が高まらないというケース。具体的には、蟲姦・食虫・虫姦などの虫AVや、巨乳化・奇乳化・獣人化などの漫画に影響を受けたという人が多い。もちろん、そういった作品が悪いという意味ではないが、ハマりすぎてしまったため、セックスに刺激不足を感じてしまうのかもしれない。
次に、「床オナニー」。通常、床の上でうつ伏せになり、股間全体を擦りつけるようにして腰を動かす。この床オナニーが習慣化してしまうと、ピストン運動による射精に不慣れになってしまうため、セックスでイケなくなってしまうのだろう。
そして、オナニー時に強く握りすぎているため、膣の締めつけを弱く感じてしまうケース。女性陣からは、「私の膣が緩いというのか?」と怒号が上がりそうだが、膣圧よりも握力が強いのは仕方ないこと。こればかりは、どんなにいま流行りの膣圧トレーニングを行なおうと、男性の握力にかなうはずがない。
打開策としては、オカズには刺激の少ないソフトな作品を選ぶ・床オナニーは封印し手淫だけで射精するクセをつける・利き手と逆の手でオナニーする等々、地道に改善していくしかないだろう。
ところで、セックスでイケないのは男性だけでなく、女性にもセックスでイケない人は存在する。なお、これはペニスの挿入時に限ったことではない。前戯でもイケないという女性もいるようだ。
原因は、男性同様に人それぞれ抱えている事情が違うようだ。まず、セックスに集中していないためにイケないケース。オトコとしては、「オトコが必死になって愛撫やクンニリングスを施しているのに、集中していないとは何事!」と、腹立たしい気分になる。
このタイプの女性は、「この角度だと二重アゴに見えちゃう」「「二段腹がバレないようにお腹を引っ込めなきゃ」「極力カワイイ声で喘がなきゃ」など、美意識を優先させたいのだろう。ということは、豆電球すらつけず、真っ暗な部屋で行なうことで、集中力を高めさせることが可能。
次に、オーガズムが強すぎて、乱れる姿を見られたくないタイプ。イッた時の快感が強すぎることをオナニーで学習済みなので、まさしく「ヘンになっちゃう」姿を、男性に見られたくないのだ。このタイプの女性からは、「イキそうになると尿意を感じるため、イクのをセーブしてしまう」という声が多く聞かれる。前もって排尿を見せ合う間柄になっておくのも難しいので、シーツの洗濯が頭をよぎってしまう自宅でのセックスは回避し、ラブホテルを利用するのが無難である。それだけでも、彼女の心にはずいぶんゆとりが出るはず。もちろん、ラブホのシーツなら漏らしていいという意味ではない。しかし実際には「イキそうになると尿意を感じる」といっても、本当にオシッコが溜まっているわけではないので、寝床が大惨事になることはないだろう。どうしても心配なら、風呂場を利用するという方法もある。
また、尿意を感じなくても、乱れる姿は見せたくない女性もいる。このタイプには、先に男性側が乱れる姿を見せておくのが有効。たとえば、フェラチオ時に、AV男優張りに雄叫びをあげることで、「自分も乱れていいんだ」ということが伝わるだろう。
そして男性同様、布団の上でうつ伏せになって股間全体を擦りつけるようにして腰を動かす「うつ伏せオナニー」に慣れ過ぎてしまったため、愛撫でイクという感覚が無くなってしまった女性も。彼女たちに対しては、うつ伏せオナニーに近い体勢で責めることをオススメする。うつ伏せ状態だと局部に手が届きにくいが、とにかく彼女たちが普段イク時と同じ体勢をとらせることが重要なのだ。挿入も、「寝バック」が有効。オトコとしては、深い部分まで届かないためイマイチ魅力を感じないが、女性にとってはうつぶせオナニー時と同じ感覚で前面を布団に擦りつけつつ、ペニスからの刺激も受けられるので、いける可能性が高くなる。
今回ご紹介した「イカない女性の攻略法」は、決して「絶対にイカせられる!」と断言できるわけではないが、どれも簡単に試せるので、是非お試しいただきたい。
(文=菊池 美佳子)