「テレビに出るだけで視聴率マイナス2%」。
6月24日に放送された関西・中京地区の情報番組『上沼・高田のクギヅケ』(読売テレビ・中京テレビ)で、そんな不名誉な称号の知性派タレントの名前が暴露された。そのタレントとは、知性派タレントとしてワイドショーやクイズ番組に一時は引っ張りだこだった麻木久仁子(49)。一昨年末に大桃美代子(47)の元夫・山路徹氏(50)との不倫騒動が発覚してから、めっきりとテレビ出演が減った。最近は深夜の通販番組くらいしか出番がない。
実はこの情報、元ネタは6月7日に発売された「週刊新潮」(新潮社)の記事。同記事によると、分刻みの視聴率グラフで低視聴率の部分を“谷”と呼ぶが、その谷の部分に麻木が出演していることが多いという。彼女が出演した回は、前回よりも視聴率が2~3%ほど落ち、画面に出た瞬間に4~5%も下がることもあった。
不倫騒動後、スキャンダルを逆手にとって各ワイドショーやバラエティーに進出した大桃や山路氏に遅れてテレビ復帰した麻木だが、あれほどあった出演オファーが激減したウラには、視聴率というシビアな理由があったようだ。
「不倫スキャンダルによって、視聴率のカギを握っているF2層(35~49歳の女性)に不快感を持たれたのが大きかった。さらに、河本準一の生活保護騒動を擁護したことでネットユーザーの反感も買い、全てを敵に回してしまった。以前のように知性派の面を見せようとしても、もはや嫌味にしか映りません」(テレビ関係者)
視聴率を稼ぐことが目的のテレビ番組で「出るだけでマイナス」と騒がれるのはタレントとして致命的。週刊誌報道ならまだしも、ローカル番組とはいえテレビ番組で揶揄されてしまったら、彼女の浮上のチャンスは消え去りそうだ。さらに、同番組の司会・上沼恵美子(57)は「あの人、『わたし賢いでしょ?』というのが画面から出てません?」と追い打ち。ここまで言いたい放題ということは、麻木に浮上の目はないと踏んでのことだろうか。
「同番組は不倫騒動の時に大桃を出演させ、高視聴率を叩きだした。山路氏も塩谷瞬の二股騒動の際に『男女トラブル評論家』という肩書きで出演しています。麻木にも何度もオファーしましたが、彼女は一貫して断った。テレビ復帰後も不倫騒動について詳しく語ろうとせず、赤裸々に暴露した大桃と比べて『何様だ?』という空気が業界に広がったんです。業界に嫌われた彼女は、実質的に干されている状態。視聴者にとっても、自分のことを棚上げしてニュースにコメントされても説得力がないですしね」(前同)
しょせん、テレビは見世物の世界。ピエロになることを拒否すれば、総スカンを食らってしまう。それに加えて視聴者からの需要もないとすれば、八方ふさがりの状態だ。さらに、あの人物の引退も大きな影響を与えているようだ。
「麻木を好んで自分の番組に出演させていた島田紳助が引退してしまいましたから、もう彼女は頼るべき大物がいない。紳助の引退で仕事が激減したタレントは多いですが、麻木にとってはスキャンダルとのダブルパンチでしょう」(芸能関係者)
芸能界きっての知性派タレントが“あの人は今”状態になるのも時間の問題か。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)