「人は見た目ではない」という。容姿や体型、服装などで、相手がどういう人かを決めつけてしまうのではなく、性格や価値観で判断せよ、ということなのだろう。一方で、それはきれいごとだと言う人もいる。なんだかんだ言っても、第一印象は大事で、容姿や体型、服装などに、ある程度その人物の本質が出ているという考え方だ。そういえば、「四十過ぎたら自分の顔に責任を持て」という言葉がある。奴隷解放宣言で有名な、アメリカ合衆国大統領リンカーンの名言だ。彼は、閣僚を「顔」で選んでいたという俗説もあるが、確かにある程度の年齢に達すると、これまでの人生や考え方が顔のシワに刻み込まれているというのも一理あるだろう。
我々一般人は、大統領ではないので、リンカーンのように閣僚を選ぶというような判断を求められることはない。だが、健全な成人男子として、セックス相手を選ぶという機会は、多かれ少なかれ訪れるものだ。ところで、セックスに際して、重要な二本柱といったら、なんといってもオッパイとアソコである。オッパイは、服の上からでもなんとなく大きさやカタチを連想することは出来るが、難しいのは下半身のほう。どれほどの締まり具合か、確かめる術はないものだろうか?
オトコの場合、ペニスのサイズは、鼻の大きさに比例しているという俗説がはびこっている。もちろん、医学的には何の根拠もない。では何故、こんなにも「ペニスのサイズ=鼻の大きさ」という俗説が一人歩きしてしまったのかというと、その出どころは人相学にあった。人相学の観点から見ると、顔の中心に位置している鼻は、自分自身の中心であり、それはつまりペニスを象徴している、と考えるようだ。確かに、顔のパーツの中で、唯一突き出ている形状の「鼻」にペニスを象徴させるのは、人相学的には自然なのかもしれない。ただし、人相学でも、「鼻のサイズ=ペニスの大きさ」という見方はしていないようだ。大きさよりも、むしろスタミナや精力が強いとされている。鼻が大きい男性は是非、自身が一晩に何回できるかお試しいただきたいものだ。
ほか、指の長さ・顔の大きさ・足のサイズ・手の大きさなど、真偽のほどはさておき、ペニスサイズを外見から見極める俗説は実に多い。もっとわかりやすいところでは、「身長の高い男性は、ペニスサイズもおのずと比例する」という人もいる。女性からのクチコミで面白かったのが、「態度のデカい男性は、ペニスもデカい」という意見。イケメンというわけでもなく、仕事ができるわけでもなく、金回りがいいわけでもないのにやたら自信に満ちている男性は、ペニスに自信があるため、デカい態度をとっているのではないか、とのこと。しかし、よくよく考えたら、「ペニスのサイズは気にしない」という女性がほとんどなのだから、外見から見極める必要はないだろう。
では、肝心の、「アソコの締まり具合の見極め方」であるが、こちらは「足首が締まっている女性は、アソコも締まっている」という俗説が有名だ。そういえば、足が細いからといって、足首が締まっているというわけではないようで、足が太くても何故か足首は締まっている女性もちらほら見かける。女性の足首は、生殖器の健康状態が表れる部分という見方もあるので、参考にするのも良いだろう。とはいえ、最近は足首が隠れてしまうマキシ丈スカートの流行で、女性の足首を確認するのが難しくなってきた。
足首以外に、アソコの締まり具合の目安になる部位はないのだろうか? 一般男性の声を集めたところ、「ヒップの締まり具合と、アソコの締まり具合は比例しているような気がする」とのこと。理屈としては、アソコの締まりとは、要するに筋肉が締まっているか否かということなので、性器の真後ろに位置するヒップが引き締まっていれば、たいていはアソコの締まりも良いとのことだった。
ところで、アダルトビデオでは、女優がイキそうになると、男優が「すごく締まってきているよ」などと言ったりするが、実際は逆である。バルーン現象といって、女性はオーガズムが高まると、膣の奥が広がって、精子を子宮に取り込もうとするものだ。これまたアダルトビデオのセリフでよく聞く、「子宮が降りてきている!」という現象のこと。よって、ピストン運動のさいちゅうに、「奥のほうの締めつけ感がなくなってきたな?」と思ったら、それは貴方のペニスで女性が感じている証しなのだ。
女性を感じさせるためには、膣の奥が広がるバルーン現象はさておき、膣口は締まっているに越したことはない。そのためにも、ヒップの引き締まった女性へのアプローチは、大いに試す価値アリといえるだろう。
(文=菊池 美佳子)