「エッチがうまくなりたい」と願う男性は多いだろう。女の子だって、エッチが下手な男よりは上手な男を好むだろうし、性欲旺盛な肉食系女子などは、エッチのうまさをひとつの評価ポイントに設定している可能性だってある。だからこそ、男の中には日夜エロサイトを見て研究したり、一人ベッドでエッチのシミュレーションをしたりして、うまくなろうと努力している人もいるはずだ。
とはいえ、エッチは生モノ。実戦を経験しないことにはなかなか上達しにくい。モテモテの男なら毎晩のようにカーニバルを楽しめるだろうが、そうでもない男たちは経験をつめる機会が少ないし、そもそも、やっとたどり着いたエッチの機会は自分のすべてを出し尽くすべき「大一番」。とてもだけど、技術を向上させるためのフレンドリーマッチ的な余裕はない。かといって練習のために風俗に通っていたらお金がかかる。男にとって、エッチのうまさを鍛えるのは、容易ではないのである。
であれば、こういうのはどうだろう。エッチに含まれる行程の中で、女の子に関係なく行われる動作、つまり日頃から自分ひとりで練習・準備できるがいくつかある。それを工夫することでエッチをうまく見せるという作戦だ。具体的には「照明の消し方」と「コンドームのつけ方」。この2つは、エッチの際にほぼ含まれる行程(ナマ派は別として)であり、しかも相手に関わらず“自分が行う動作”だ。つまり、自分次第でどうにでもアレンジできる。さらに重要なのは、この2つの行為が、良いエッチには欠かせない「ムード」を大きく左右するということ。つまり、この2つをうまくこなせば、たとえ指責めやピストン運動がイマイチでも「なんとなく良い感じのエッチだった」という感想を対戦相手から頂くことができるかもしれない。
具体的な話に移ろう。まず「照明の消し方」。消すタイミングの理想は、部屋で少しずつ体を触り出し、女の子が“初あえぎ”したくらい。さらにキスなどをしながら電気を消せると最高。ナチュラルにエロティックモードへと突入できる。となると、女の子に手を出し始める前に照明のスイッチの位置と消し方を把握しておくことが必須。これは練習というより、いかにその2つをプレイ前までにチェックできるかが重要となる。
自分の部屋に連れ込んだ場合は「照明の消し方」を失敗することは許されない。できれば部屋の照明はリモコンで遠隔操作できるものにしておいて、例のタイミングでピッと消せればパーフェクト。「そろそろ暗くして欲しい…」と女の子が思った瞬間に、何らかの行為をしながら片手で消灯すると、妙に心地良く感じるだろう。
問題は相手の家やラブホテルで一戦交える場合。ラブホテルの場合はベッドの奥、枕側に照明の調整ツマミがついている場合が多いので、入室からプレイ開始までにその位置を確認し、女の子を責め始めたところで、さりげなく手をツマミに伸ばして調節したい。ツマミを見ずに行うため、間違えてBGMのボリュームなどを触らないよう要注意。
最大の難関は、やはり相手の家に行ったとき。この場合は、入室した時に女の子がどうやって電気をつけるか必ずチェックしておくこと。そして女の子が一瞬でも部屋を出た隙に、照明を消すシミュレーションをしておく。リモコン型の照明なら先の方法で問題ないが、消す際に立ち上がる必要があるヒモ型の場合は、女の子を責め始めたところで、何も言わずに立ちあがりサラッと照明を消そう。
続いては「コンドームのつけ方」。エッチの最中、興ざめしてしまう瞬間といえばコンドームをつけるのに男が手間取っている時。だからこそ、日頃から一人で装着する練習をしておこう。そして大切なのは、こちらも照明と同様、装着時は「ながら動作」で行うこと。つまり、キスをしながらコンドームを取り出して、手だけで裏表を確認して、装着する。そのため、目をつむりながらでもつけられるよう、日頃から家で目をつむって装着する練習をしなければならない。
どんなに短い時間でも、コンドームをつける瞬間のあの「一時休戦」の雰囲気はムードを妨げる。だからこそ上述の方法で、流れを途切れさせずにコンドームをつけられると評価が高まるはずだ。
なお、ムードに配慮するという意味では下着のチョイスも重要。筆者トビタのようにすぐガマン汁が出てしまう男は、シミの分かりにくい黒色の下着がいいだろう。エッチをしようといざ服を脱いだら、すでにパンツにシミが…という男を見て、「エッチがうまい」と思う女はいない。このあたりも配慮が必要だ。
(文=トビタシンイチ/ブログ「トビタシンイチのエロ探検記」)
トビタシンイチ(とびた・しんいち)
日夜エロネタを求めて風俗・合コン・ナンパに挑むエロ探検家であり、ライターとしてさまざまな失敗エピソードを紹介している。国内有数の早漏男子という顔も持つ。
パンツは大事だよ