ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
30代女子の切実な問題である「妊娠」。最近の30代独身女子の中には、婚活をすっとばして、年下や童貞男に中出しさせてデキ婚を狙う「妊活女子」が急増中だという。30代の肉食系女子にターゲッティングされたら最後…強制中出しでデキ婚、なんて未来がそこかしこにゴロゴロ転がっているのである。考えてもみてほしい。ちょっとした遊びで30代女子に手を出したら、ヤケドだけでは済まない可能性が十二分にあるのだ。これではおちおち「一夜限り」のセックスも楽しめない由々しき事態! ロリコンじゃないけど、女は若いほうがいいのに…と考えてしまいがちな男性にこそ読んでほしい恐怖の「妊活」。今回は中出し妊活からデキ婚に「成功した女」と、それに「騙された男」のふたりにいろいろ聞いてみた。
まずは3年前にデキ婚し、現在1児のママとして幸せな毎日を送っているという、金子麻美さん(仮名/38歳)から、妊活のきっかけと現在の生活を聞いてみた。
「4年前でしたっけ、倖田來未が『35歳になると羊水が腐る』って言って問題になったのって。ちょうど私が35歳になるかならないかくらいのときで、ものすごく焦ったんですよね。『まだ妊娠どころか結婚もしてない! 婚活はじめなきゃ! このままだと一生仕事人間になっちゃう!』って。はじめは婚活パーティーに行ったりしたんですけど、正直…残念な顔の人が多くて。確かに、お金持ちっぽそうな人は結構いたんですよ。お医者さんとか公務員とか、条件的にいい人は多かったんですが、やっぱり顔が…。これからずっと一緒に暮らしていくのに顔が好みじゃないとツライな~と思って、婚活パーティーは3回くらい行ってやめました。そのあとは会社の後輩とか部下の女の子に頼んで合コンをセッティングしてもらいました。夫と出会ったのも合コンですよ。私より4歳年下で、私が言うのもなんですが結構イケメンで。この人以上の人は見つからないだろうな~と思って、とりあえず付き合いはじめと同時に妊活もはじめました。コンドームに穴開けたり、『今日は安全日なの』『ピル飲んでるからナマでOK』っていうのはひと通りやりましたね。あとはヨガやったり食生活改善したりして妊娠しやすい体作りをしたりとか、ナマでヤッてるとき、彼がイキそうになって抜こうとするのに、『このままイッて』ってガッチリ足で押さえたりとか。毎回そんな感じだったんで、半年くらいですぐデキちゃいました。彼も当然『中絶しろ』なんて言うわけないし、すぐ入籍しました。今はまぁ、満足してますよ。念願の専業主婦ですし。…もうちょっとお給料が高ければ言うことないかな! ママ友たちとのランチ会も気兼ねなく行きたいし、独身時代は月1で行ってたエステとネイルサロンも復活させたいし。それ以外は最高の夫なんで、最近は『私たちのためにがんばってお金稼いできてね』って娘と一緒に応援してます(笑)」
もはや「妊娠テロリスト」のような妊活女子に思わず脱帽してしまいそうだ。安全日もピル服用も、女子側の自己申告ならば信用しないほうが得策ですらある。そもそも、結婚するつもりのない男性諸君は自前のコンドームで自衛するしか、妊活女子から逃れる術はなさそうだ。
さて、次は妊活女子に「騙された」男性から話を聞こう。現在41歳の妻と5年前に結婚した加藤寛之さん(仮名/41歳)の壮絶な物語だ。
「今思えば、『あれが妊活だったんだな』って話だけどね。俺は小さいながらもデザイン事務所立ち上げて社長やってるんだけど、それを妻から『金持ちそう』って狙われたんだろうな。高校の同窓会で久しぶりに会った妻から猛アタックされたんだよ。その頃ちょうど彼女もいなかったし、軽い気持ちで付き合ったんだ。で、普通に付き合ってたら3カ月くらいで『デキちゃったの』だってよ。生理不順でピル飲んでるって言うから、それを信じて毎回中出ししてたんだけど、『うわ~ハメられた!』と思ったね。まぁ、信用して中出ししまくった俺も悪いけどな…。結局、向こうの親に『責任とれ』って言われてね。よくよく聞いたら、向こうの親もグルだったんだよな。歳も歳だし、デキ婚でもいいから結婚してくれって彼女に言ってたらしいんだよ。それがプレッシャーになって妊活したっていうね。子どもには悪いけど、今は離婚調停中だよ。俺の金でブランド品買い漁ったり、韓流アイドルのコンサートとか行きまくってて、さすがにキレたよ。『専業主婦になってストレスが溜まる』とか『子育てばっかりでつまんない』とか言ってるけど、お前が望んだことだろ、って感じだよな~。『煮詰まってるようだから外に働きに行けば?』って提案しても、『私を働かせるなんて、甲斐性ないって自己紹介してるみたい』ってバカにする始末だし。やっぱりね、結婚相手はキチンと見極めたほうがいいよ。妊活なんて結婚してからでも遅くないんだから…」
妊活被害者の心に突き刺さる貴重な体験談で、妊活女子の黒い顔が見えてしまった…。30代独身女性の女子力がイヤな方向にどんどん上がっているようだ。
どうやら妊活女子は、妊娠したいだけで幸せな家庭を持つことをあまり考えていないように感じる。信頼関係がなによりも大事な結婚に、だまし討ちのような妊娠方法を謀っては相手が愛情なんてもってくれるわけがないだろうに…。もちろん、ごくごく一部の話ではあるが…。目的と手段が入れ替わっているようにしか感じない独身女子の妊活。今こそ順序正しい明るい家族計画が必要なのである。
(文=三坂稲史)
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