4月11日、韓国芸能プロダクション「オープンワールドエンターテイメント」の代表を務めるチャン・ソグ容疑者が性的暴行容疑で逮捕され、取り調べを受けていると複数の韓国メディアが伝えた。
チャン容疑者は、自身のプロダクションの練習生ら5人を、「マッサージをしてくれ」とオフィスに呼びつけ、強制わいせつ行為を常習的に行ったとされ、彼女らの証言を元に警察に逮捕された。また、男性グループのメンバーに「練習生に暴行しろ」という指示を出していた疑惑も持たれている。警察の調べでは、オフィスのコンピュータや携帯電話からはわいせつ動画や女性のストッキングとコンドームなどが発見されたという。
「チャン容疑者が代表を務める『オープンワールドエンターテインメント』は、韓国芸能界では非常に影響力が強いプロダクションとして知られています。しかし、チャン容疑者には、昨年のKARAの分裂騒動の際、メンバーであるスンヨン、ニコル、ジヨンの3人をそそのかしたという疑惑があります。本人は否定していますが、かなりグレーな人物であることは間違いないでしょうね。今回の事件を受け、ネット上では、『KARAのメンバーたちも彼の毒牙にかかったのではないか』ともウワサされ始めています。もちろんこれは、彼女たちが日本である程度の成功を収めているがための“有名税”的な憶測でしょうが…」（芸能ライター）
韓国の芸能界では、性に関するトラブルがこれまでも度々報じられている。2009年には「性交渉を強要された」という手記を残し自殺した女優がきっかけとなり、性接待問題が発覚。事件後、韓国の国家人権委員会は、女優と女優志願者あわせて約350人に対し実態調査を行ったところ、60％の女性が「性接待」の話を持ちかけられたことがあると答えたという。続く10年には、台湾の歌手が、韓国芸能界進出時に「性的な接待を要求された」ことを綴った暴露本を発売。この本の内容は、台湾や中国の有力誌で取り上げられ、大きな波紋を呼んだ。
また、事務所と契約する際には、強姦的なセックスビデオを撮影され逃げないようにされている、といった都市伝説のような話があり、昨今流出している「韓国・芸能人セックスビデオ」は、この時のものではないかというウワサもある。
幾度も報じられる韓国芸能界の“性トラブル”。しかし、いずれの事件も表層部分しか解決されていないのか、同じような事件が繰り返されているように見える。KARAや少女時代に代表されるように、今や世界的にも活躍するアーティストも多い韓国。彼女らの未来を考えれば、悪しき慣習ともいえるこの手のトラブルは、いまのうちに膿として出し、早急な健全化が必要だろう。今回の事件がそのきっかけのひとつになればいいのだが…。
（文＝股介権三郎）
マヂで!?