フジテレビの中野美奈子アナウンサーが、今夏、同局を退社することが27日に分かった。報じられたところによれば、2010年に結婚した医師の夫が海外赴任の予定で、それに同行することになるという。翌28日、司会を務める番組『とくダネ！』の冒頭で「6月末で『とくダネ！』を離れることになった」と自ら発表した。『とくダネ！』の後任についてフジテレビは、局アナだけでなくフリーのアナウンサーも含め、検討していくとしている。後任候補の中には、東京大学卒で『真相報道 バンキシャ！』（日本テレビ）でキャスター経験もあるタレント・菊川怜の名前も挙がっているようだ。
また、司会を務める小倉智昭から、フリーアナウンサー転向の意志を問われた中野は、「夫婦の時間っていうのも、結婚しているのですけど、そんなにこう一緒に長く話すっていう時間もなかったりだとか……。もう少し生活を考え直してゆっくり主人を支えていきたい」と新天地で夫を支える決意を語るにとどまり、フリー転向は明言しなかった。
これについてネット上では、「好きだったから残念、これからもずっといい人生を過ごしてほしいな」「少し寂しいがそれが良いと思う」など、退社を惜しむとともに、夫を支える覚悟を決めた中野アナを応援する声が多い一方、「海外でいい子を産んでくれ」「海外で妊娠して海外で子育てする予定か」と、子作りを気にかける声も。そんな中「帰国したら高島の事務所にでも入ってフリーか」「フリーになる良いきっかけだな」など、いずれは帰国し、現在活躍中の高島彩のようにフリーアナウンサーへと転身するのではないかとみる声が多い。
「中野アナは”結婚”という女子アナがフリーに転身する上で最大のチャンスを見送りました。一説にはフリーでやっていく自信がなかったのではないかとも言われました。しかし、今はそのころとは状況が違います。公私ともに仲の良かった高島のフリーとして活躍ぶりを見ています。年収的に見れば、トップクラスの局アナで2,000万円前後と言われていますが、フリーであれば億超えも可能でしょう。この高島の状況をみた中野が、『自分もフリーになったら…』と考え始めたとしても不思議ではありませんよね。それに、生野陽子や加藤綾子といった若いアナウンサーたちが、かつての自分がそうであったように”アイドル”的な扱いも含めて活躍していますから、自分のこれからの局内でのポジションなどを冷静に考えた上で”潮どき・転機”という判断に至ったのかもしれません。今回の”夫の海外赴任を支えるため”は退社理由のひとつで、帰国後、フリー転向という絵がすでにできあがっているのではないでしょうか。もちろん、そのことについて、高島に相談していないはずがないと思いますが……」（芸能ライター）
高島の局アナ時代には共演することも珍しくはなかった2人。お互いの長所や短所を補い合うような軽妙なやりとりは安定感もあり、「女子アナ王国・フジテレビ」でも特別な存在だった。いつの日にか中野アナがフリーとなり、ふたたび番組で共演を果たす日がくるのだろうか。
（文＝近藤チカゲ）
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