オリンピックビジネス!? 猫ひろし五輪決定の裏でささやかれる疑惑

※イメージ画像:
『猫ひろしがやってくる ニャー! ニャー! ニャー!』
インディーズ・メーカー

 カンボジア男子マラソン代表として、今年開催されるロンドン五輪出場を目指していた猫ひろし。今月の25日にカンボジア・オリンピック委員会のワット・チョムラーン専務理事が、猫の五輪出場が決定したと発表した。それを受け、26日に都内で会見が開かれ、猫は「今のタイムでは当然通用しないのは分かっている。世界一練習する覚悟。それが選んでくれたカンボジアオリンピックの人、応援してくれた方への正義だと思う」と真剣な表情で意気込みを語った。

 猫の五輪挑戦は、2010年12月にカンボジア国内でのハーフマラソンで3位になったことから始まった。この結果が評価され、同国政府などから国籍を変更しての五輪挑戦を打診されたという。五輪に出場する際は、標準記録を突破する必要がある。しかし、この基準をクリアできる選手がいない国に対しては、特別枠として、男女ひとりずつがいずれかの種目に出場できるという規則が存在している。猫は自己ベストタイムが基準を下回っているため、その特別枠で選ばれた形だ。

 猫の五輪出場決定の報道を受けた形で日刊ゲンダイが、今後猫がいくら稼ぐのかという記事を掲載している。それによると、これまで猫は企業とスポンサー契約を結んでいなかったが、五輪出場が確定すれば、契約金が跳ね上がるのは必至。今回の行動は、それ見越してのものだったと伝えている。契約金は最低でも1億円をくだらないとし、また五輪後はテレビ番組にひっぱりだこになるのは目に見えているため、食うには困らないとしている。

 このゲンダイの記事に、ネット上では「カンボジアに寄付しろ」「自分が恥ずかしくないのかねえ。カンボジア人に申し訳ない」などと猫の五輪出場に対し批判的な声があがっている。

「この契約金以外にも国籍変更、選考レースでの不自然なライバル選手の出場辞退、ドキュメンタリー番組制作の話が出ているなどとささやかれ、彼の五輪出場に疑惑の目を持つものは多い。また、カンボジアでも五輪出場のために特別枠を使用し、五輪後は日本に戻ってくる、などと公言している猫を応援する人は少ないだろう。また、選手層が薄いとはいえ、カンボジアには北京五輪に出場し、ベストタイムでは猫を上回っているブンディンという選手もいる。彼は4月にパリで行われる国際マラソンに出場し、国際基準を突破することを狙っていたそうだ。彼の挑戦を待たずして、猫が決定となったことも今後問題視されるだろうね」(スポーツライター)

 26日の会見では、猫は批判に対し「批判している人が間違っているともいえません。僕を応援してくれる方もいますし、その半面厳しいご意見をいただくことも当然ある」と真摯に語ったという。五輪の出場が決定している今後は、猫の”自国”となったカンボジア国民から支持を得ることができるかが重要視されそうだ。
(文=本山文七)

『猫ひろしのマラソン最速メソッド 市民ランナーのサブスリー達成術』

 
釈然としないものはありますね


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