キムタク免停騒動にみる”ジャニーズVS週刊誌”の裏側

※イメージ画像:トヨタ自動車 FUN TO DRIVE AGAIN.公式サイトより

 SMAPの木村拓哉(39)が、昨年9月と今年1月の二度にわたって自動車運転中にスピード違反で摘発され、免許停止処分を受けていたことが発覚し、大きな話題になっている。木村はトヨタ自動車のCMキャラクターを務めているが、同社は「十分に反省している」としてキャラクター起用を継続。一方、ジャニーズ事務所は免停解除後も木村の当面の運転を禁止するという。

 木村の摘発が明らかになったのは、15日発売の「週刊文春」(文藝春秋)の記事が発端だった。同誌によると、昨年9月29日にキムタクが妻・工藤静香が同乗するシボレーを運転していたところ、40キロ未満のスピード違反により千葉県警の取り締まりを受けたという。この摘発は千葉東金道路での出来事であり、二人は九十九里浜に共通の趣味であるサーフィンに出かけたのではないかと推測されている。

 この記事を受けて、ジャニーズ事務所は木村が今年1月にもスピード違反で摘発され、免停になっていたことを公表した。当のキムタクは事務所を通じて「誠に申し訳なく、深くおわび申し上げます」と短い謝罪を発表している。

 それにしても、週刊誌記事が出てから事実を公表とは一体どういうことなのか。

「ジャニーズ事務所はもちろん、トヨタ社にもキムタクの摘発や免停は報告されていました。しかし、その事実を公表しようとした形跡は全くありません。文春に記事が出なかったら、黙り通していたつもりでしょう。事務所としては、キムタクの不祥事が明らかになって困るのは当然ですし、トヨタもCM差し替えなどの対応をしなくてはならない。トヨタはダンマリを決め込んでいた事務所に追随することで、ジャニーズや広告代理店に恩を売ることもできますしね」(週刊誌記者)

 ジャニーズといえば、昨年8月にもTOKIOの山口達也(39)が更新忘れによって半年以上にわたり無免許運転をしていたことが発覚。一昨年の6月には嵐の二宮和也(28)が東京都目黒区の交差点で自転車に乗った女性と衝突、同年4月には関ジャニ∞の渋谷すばる(30)が新宿区で信号待ち中に前方の乗用車に衝突、同年3月にはNEWSの手越祐也(24)が港区の路上で前方不注意によりタクシーと衝突、同年2月には嵐の松本潤(28)が目黒区の路上で乗用車と衝突と、運転に絡んだ不祥事のオンパレード状態。

 忘れてはならない不祥事としては、SMAPの稲垣吾郎(38)が駐車違反をしたうえに反則切符を切ろうとした女性警官から逃げようとして警官に車体を接触させ、公務執行妨害と道交法違反で逮捕された事件もあった。

 これらの騒動は、基本的に事件発生の当日か間もない時期に公表されている。今回のキムタクのスピード違反は、なぜ今まで隠されてきたのか。

「交通事故などと違って相手のある事件ではないですから、黙っていれば隠すことは当然できます。しかし、警察回りをしている週刊誌記者が偶然に今回の件を嗅ぎつけてしまった。ジャニーズと友好関係にあるメディアであれば口封じをすることもできますが、文春をはじめとした週刊誌メディアはジャニーズやAKB48などの人気者に対して容赦がない。掲載を取りやめるように事務所は動いたようですが、結局は記事を止めることができず、週刊誌の発売後に事務所発表という最悪の形になりました」(前同)

 とはいえ、CM契約などに影響が出ないあたりは「さすがジャニーズ」と根回し手腕を評価する声もある。人気凋落がささやかれて久しいSMAPだが、事実隠蔽を画策した事務所やスポンサーの態度を見ても、いまだキムタクは別格の扱いのようだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

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