著:滝川クリステル/講談社
新年早々に世間を騒がせた、キャスター・宮根誠司の隠し子騒動。現在32才の飲食店経営者A子さんとの間に隠し子がいたことを宮根自身が認め、番組でも謝罪したことで騒動は沈静化し、「なぜか美談になってる」「まさかの降板なし」といった声も一部であったものの、宮根は現在も『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)『Mr.サンデー』(フジテレビ系)などで舌鋒鋭く活躍している。
しかし、そこに冷たい視線を投げかけているとされるのが、『Mr.サンデー』(フジテレビ系)でタッグを組んでいるキャスターの滝川クリステルだ。1月に行われた同番組の新年会で、滝川が宮根を”強制土下座”させたと、現在発売中の「週刊アサヒ芸能」(徳間書店)が報じている。
記事によると、隠し子騒動が出た直後の会場は厳戒態勢で、当然スタッフの間でも「隠し子」はNGワード。ところが、遅れて到着したコメンテーターとして番組に出演する木村太郎が、宮根本人に「すごいことになってるね」と直撃。宮根は一瞬うろたえたものの、それを機に、周りの関係者に軽くお詫びして回るようになったという。しかし、それを不快そうに見ていたのが滝川クリステル。会が進み、滝川がマイクで簡単な挨拶をしたあと「最近、何かと話題になっている宮根さんからご挨拶を……」と嫌味たっぷりに紹介すると、宮根は床に頭をこすりつけて「お騒がせして、すいませんでした」と土下座したという内容だ。
「もともと生真面目で潔癖症といわれる滝クリにとって、宮根のスキャンダルは報道に関わる者として許せなかったんでしょう。記事では、新年会の間二人には会話がまったくなかったとも書かれていますが、宮根と滝川の不協和音は以前から言われるところ。軽妙なしゃべりで視聴者を引き込む宮根と、淡々と事実を伝える滝川のキャラクターとしての違いが大きな原因です。当然、そこで生まれる化学反応も番組の狙いのひとつだったはずですが、最近はむしろ”かみ合わなさ”が目立つばかりですね」(芸能ライター)
確かに、宮根の持ち味である”共演者との掛け合い”という点では、滝川は物足りないという声が多く聞かれる。過去には、滝川がインフルエンザで出演を見合わせた回にフジテレビの加藤綾子アナが代役で登場。その日の視聴率が以前より上昇したことから、「カトパンでおk」「代えるならカトパンか切り返しのできるタイプで」など”滝クリ不要論”がささやかれたこともあった。
また『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)に出演していた丸岡いずみアナが宮根とのやりとりで人気が上昇したように、宮根と組むことでブレイクを狙う若手の局アナもいるという。フリーの滝川と局アナを比べたときには、当然コストの問題も出てくるだろう。一見、滝川はかなりの窮地に立たされているように見えるが、今回の「土下座騒動」は宮根が一歩引くことでパートナーである滝川を立てたのでは、と見るのは前出の芸能ライターだ。
「数多くの大物を相手にし、生き馬の目を抜く世界で名を上げてきた宮根ほどの人物であれば、当然”謝り方”を知っています。だからこそ、あっさりと隠し子の事実を認めたわけで、これは相手にすべて服従する”完敗”の土下座ではなくて、”反省しています”という意思表示で、けじめをつけるためのパフォーマンス的な土下座でしょう。でも、そこにはやはり現在の”相棒”である滝川への誠意も含まれていると思いますよ。宮根が歩み寄ることで、二人の関係を好転させようとしているのかもしれませんね」(同)
『ニュースJAPAN』(フジテレビ系)で”斜め45度の女王”として人気者になり、現在はフリーで活動する滝川にとっても、レギュラーの報道番組は大事にしたいところだろう。宮根のほうも”司会の腕”は高く評価されており、隠し子騒動を乗り越え今後さらにノっていきそうな勢いだ。そして一方では、滝川のポジションを狙う若手局アナもいるということになる。日曜の夜はそのあたりの舞台裏も併せて見てみてはいかがだろうか。
(文=津本ひろとし)
ミヤネが頭を下げた角度も45度!?