岡田克也副総理は2月7日の記者会見で、人気アイドルグループAKB48の名称を参考にした自殺対策強化月間の標語「あなたもGKB47宣言!」から”GKB47″を削除し「あなたもゲートキーパー宣言!」に変更したと発表した。
「GKB」は内閣府によれば、自殺を思いとどまらせる医師らを指す「ゲート・キーパー」、その役割を幅広く国民各層に担ってほしいとの願いをこめた「ベーシック」の頭文字から取った。そして「47」は自殺対策の取り組みを全国の各都道府県に広げてゆきたいという意味合いを持たせている。
この標語についてはすでに1月に開かれた、有識者で作る自殺対策推進会議の会合において、複数の委員から「自殺対策は重いテーマだ。違和感がある」と意見が相次いでいた。それに対し内閣府側が「(自殺対策に)関心の薄い一般国民向けには分かりやすさも必要」と意見を求めたところ、それ以上の反発はなかったという。藤村官房長官も当時は記者会見で「若い世代に呼びかけたいという意図だ」と述べ、標語についての理解を求めていた。
ところが2月6日の参院予算委員会で、民主党議員が「不適切だ」と撤回を要求。これに共感した石井一委員長が「再検討を委員長として要請したい」と後押しする場面も。この場では、担当の岡田副総理は「決めた事」として見直しを拒否していたが、最後には野田佳彦首相が「私も率直に言って違和感を覚えた。どう対応できるか研究したい」と答弁。7日の”GKB47″撤回宣言へと至った。3月の強化月間に使用するために印刷していたポスター25万枚は回収するという。
”GKB47″が発表された当初からネット上では「ゴキブリって読んじゃうよな」など、瞬時に”ゲートキーパー”という言葉が連想できないことへの疑問が囁かれていたが、この結果を受けネット上では「お手本のような税金の無駄遣いw」「全額担当者が負担しろ」など、ポスター回収について強い反発を示す声のほか「ふざけんな自殺はエンタメか」「つーか作成する前におかしいってわかるでしょ」など、自殺対策の標語としてふさわしくないとの声や、政府の判断の甘さを指摘する声が相次いでいる。
「世の中に寄り添うのは悪い事じゃないとは思いますが、政府が便乗しすぎるのはさすがにいただけないですね。”ゲートキーパー”という言葉がまだ社会に広く浸透していないのに、”GKB47″から自殺防止の意図を読み取るのは一般人には難しい。政府は『若い世代に呼びかけたい』と言ってましたが、若い世代こそAKB48を連想するでしょうし、その上でこれが自殺防止の標語だと知ると、不快感が先に立つのではないでしょうか」(芸能ライター)
AKB48というネーミングに便乗したローマ字と数字を組み合わせたグループは、地方でのローカルなグループをはじめとして、多数誕生している。そのブームは日本だけに留まらず中国でも”AK98″など、AKB48を彷彿とさせるグループの存在も過去に報じられた。しかし現在の日本は、自殺者が14年連続で年間3万人を越えている。このようなシビアな状況下で人気グループ名への便乗であることがすぐに分かる標語を用いる事は、不謹慎のそしりを免れないだろう。日本農業新聞が6日に本紙農政モニターらを対象に行った意識調査の結果によれば野田内閣の支持率は28.1パーセント。さらなる支持率低下を招かなければよいのだが……。
再現するならこれくらいのクォリティで
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