秋元P、Google+での検閲をNG! ”ネットでつながる”アイドルはネット社会を生き残れるか?

※イメージ画像:秋元康「Google+」より

 昨年12月8日より、AKB48が利用を始めた「Google」が提供しているソーシャルネットワーキングサービス「Google+」。その後、続々と周辺グループメンバーであるNMB48、SKE48、HKT48のメンバーらも利用を開始し、現在では総勢260名が加入している。

 「Google+」を利用するユーザーは、自分の「サークル」にお気に入りのメンバーを追加すると、彼女らが発信する情報を「ストリーム」上でリアルタイムにチェックできるようになっている。この手軽さがうけたのか、今月に入りAKBグループのメンバーたちを「サークル」に追加したユーザーは合計350万人を突破したとも伝えられている。

 総合プロデューサーである秋元康氏は「Google+」について、「サービス加入当初より、最初のコンセプトである”会いに行ける”に限度が出てきたため、ここでファンと直接つながるようにした。私も心配はあるが、自己責任でそのまま公開させる」と話していた。

 ところが、1月20日にNMB48の山本彩が「投稿方針変わったからリアルタイムじゃなくなっちゃうかも」と書き込み、続けて、同グループの渡辺美優紀も「自由にあげれなくなったよ」とコメント。これにファンの指摘で気づいた秋元氏は、21日に「Google+」上で「業務連絡。NMB! 何かあったの?」と聞き込みを始め、「スタッフへ 検閲はありえません。ぐぐたす(Google+)は本音を語る場です。言いたいことを言い合う場です。好きにやらせなさい。スリルとスピードがなくなったぐぐたすなんかおもしろくありません。ガチで行こうゼ!」と、検閲をやめるように指示を下した。

 また、SKE48が更新時間を午前0時までと制限していたことも判明すると、こちらにも「メンバーを信じて自己責任でやらせなさい」と通達し、「自分の知らないところで勝手なルールを作らないでください」とコメントしていた。その後、NMB48、SKE48スタッフらとミーティングを行い、学業をおろそかにしないという条件付きで、時間制限と検閲の撤廃を表明している。
  
 「Google+」はTwitterと同じようにリアルタイムでの双方向コミュニケーションが売りのネットツールだ。それに検閲や時間制限などを設けると時間差が生じてしまうため、ファンからすると面白さが半減してしまい、当初の目的であった”つながっている感”が減るのは間違いない。

「秋元氏はプロデューサーとして、アイドルが素を出す瞬間や彼女らを身近に感じる時間がファンに受けるというのは熟知している。そのため、AKB48以外をブレイクさせるためにも、改めてそこを推していきたいのでしょう。しかし、実際にタレントを管理する立場でもある事務所としては、いくら自己責任を全面に打ち出しているとしても、情報解禁前に開示されてしまった場合は責任問題から逃れることはできないので悩みどころでしょうね。例えば、アップした写真のせいで、ドラマやCM出演、またはソロデビューなどがバレるという恐れもあります」(芸能記者)

 またAKBグループメンバーたちは、今までプリクラが流出したりやプロフなどでの”不祥事”が見つかってきた歴史がある。今後、これらが発覚した際は、ファンから直接問い詰められるという恐れもあるだろう。

 過去の教訓をもとに、ある程度のネットリテラシーを持つメンバーもいるだろうが、まだネット歴も浅い若手にまで自己責任を押し付けるのは酷なことにも思える。”自己責任”のもとに自由に「Google+」を利用し続けることになったAKBグループメンバーたち。秋元氏の決断は正しかったのか、間違いだったのか、今後も注目を集めることは間違いない。
(文=木嶋陽介)

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つながる前にまずは復習から


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