きれいな枯れ方・圧倒的な色香!

あの小泉今日子が、堂々のセカンドバージン宣言!?

※イメージ画像:DVD『毎日かあさん』/キングレコード

 先日、第66回毎日映画コンクールにて女優主演賞を受賞した小泉今日子。受賞作品『毎日かあさん』(小林聖太郎監督)で、小泉は肝っ玉かあちゃんを見事に演じた。今年、なんとデビュー30周年を迎えるという。

 80年代のアイコン的存在だったキョンキョンも、いまや母親役を演じるお年頃だ。現在放送中の『最後から二番目の恋』(フジテレビ系)では、45歳独身のテレビ局ドラマプロデューサー役で「仕事に明け暮れ、恋愛はご無沙汰」というお局女性を演じている。これが、第一話からすごかった。「(生理)終わったかも」など、更年期を匂わせるセリフを、小泉にがんがん喋らせていたからだ。セリフとはいえ、リアルな彼女本人とも重なって、なんとも生々しかった。

 しかも、このドラマの番宣を兼ねて出演した『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)でも、自身の恋愛について尋ねられると、次のように答えたのだ。

「(恋愛に関する)バッテリーが古いんでしょうね。なかなか充電されなくて」
「恋愛するのが面倒になってきた」

 現在は地元の神奈川で「海を眺めながらの、猫との生活」を謳歌しているのだという。趣味も特になく、自炊して、録画したドラマを見たり映画DVDを観賞したり……という、なんとも地味な私生活を披露した。

 これはもはや堂々の「セカンドバージン」宣言である。とんねるずの石橋貴明も、そんな小泉を「いい感じで老けたねえ」としみじみとした表情で見つめていた。

 ただ、そんな枯れた感を見せつつも、圧倒的な色香を覗かせることができるのが、小泉のすごさだ。今の彼女に商品名がつけられるなら『完熟コイズミ』と名づけたいほどである。

 確かに、目元のシワや二重あごなどを気にする様子もなく、デビュー当時から変わらぬあのクシャッとした笑顔を見せられると、永遠のアイドルだと思っていた彼女も「さすがに老けたな」と思わなくもない。しかし、「美魔女」などというスイーツな言葉に踊らされ、美容や自分磨きの習い事に必死になっている痛いアラフォー女と比べると、明らかに小泉のこの余裕のほうがたまらなく色っぽく映る。

 小泉を知るある女性ファッション誌編集者は、彼女の魅力をこのように語る。

「実はいい意味で”芸能人オーラ”がないんですよ、彼女。あれだけのアイドルだったし、いまだに映画やドラマで主役がはれる女優。もっとギラギラした大物感を出しているのかと思いきや、会うと本当に”普通”なんです。違う言い方をすれば、気負いみたいなのがないというか……。もともとやんちゃなキャラクターでしたから、大人になったキョンキョンのこの落ち着きぶりに、取材するこちら側はホッするのを通り越して、その大らかさに思わず『その胸で泣かせてください』と言いたくなるほど(笑)」

 俗っぽい付け焼き刃的な色気ではなく、菩薩のような達観した色気が漂っているというのだ。

 以前、トーク番組で年下のアイドルに向かって「こちとら酸いも甘いも噛み分けたおばちゃんだい」という発言をしていた。本人が一番「寄る年波には勝てぬ」ことを知っているのだ。しかし、これは自分自身に相当な自信がないと言えないはずだ。仕事も恋も充実し切った過去を持った女性だからこその発言なのだろう。

 「高嶺の花」だったキョンキョンが、「今ならなんだか手に入りそうな気がする」という幸せな妄想をうっかり抱いてしまいそうだが、そんなのは当然ながら幻想に過ぎない。さまざまな恋愛をしてきたからこそ、「つまらない男とコミットするのはエネルギーの無駄」とばかりに、おひとり様を謳歌しているのだから。よほど魅力を持った男でないと、彼女の食指が動くわけがないし、太刀打ちできるはずがない。

 「20歳年の差恋愛」と騒がれた亀梨和也との破局以降、恋愛方面でのウワサに乏しい小泉だが、そんな恋の沸点が高くなった彼女の次のお相手が、実に気になるところだ。
(文=島みるを)

『原宿百景』

 
キョンキョンは永遠の清純派女優!!


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