意外と多い!? ”複数プレイ”童貞

※イメージ画像 photo by maven17 from flickr

 就業形態・趣味・価値観など、色々なものが多様化する昨今、性の多様化にも目を見張るものがある。アナル責めだったり、露出などの屋外プレイだったり、アダルトグッズの併用だったり、カップルの数だけセックスバリエーションが存在するといっても過言ではないだろう。

 ところが、意外に少ないのが「複数プレイ」の経験者である。ありとあらゆるマニアックプレイをやりつくしてきた人でも、3Pや4P、さらには乱交などの経験はない、という点が実に興味深い。複数プレイは、もしかするとハードSMなどよりもハードルの高い行為なのだろうか?

 複数プレイ経験の有無はさておき、願望としてはどうだろう? この問いに対して、筆者の周囲では、「機会があればやってみたい」と答える人が多かった。ただし、条件を提示する人がほとんどである。皆が口を揃えて言うのが、「オトコは自分1名が希望」というもの。つまり、3Pだとしたら「男1女2」、4Pだとしたら「男1女3」という構成である。「男2女1」だったり、「男3女1」だったら遠慮したいとのことだった。理由を尋ねたところ、「同じ場に、他者の男性器があると萎える」のだそう。

 同じ質問を、女性陣にも向けてみた。すると面白いことに、「オンナは自分1人が希望」と答える人が多い。3Pなら「男2女1」、4Pなら「男3女1」ということになる。理由に関しては、男性とは異なり、「もう1人の女性が、自分よりもスタイルが良かったら引け目を感じてしまう」という声が多かった。自分のほうがバストが小さかったら……ウエストがくびれていなかったら……などを気にするのは、実に女性的な考え方である。

 以上のように、男性と女性双方の希望が噛み合わないことが、複数プレイ経験者が少ない要因なのではないだろうか? 「オトコは自分1人」を望む男性サイドと、「オンナは自分1人」を望む女性サイド……これではいつまでたっても平行線を辿る一方である。

 そこで、複数プレイを経験するには、とりあえず条件を下げては如何だろうか? 要するに、「他者の男性器があると萎える」などと言っていないで、「男2女1」の複数プレイでも妥協して臨んでみるのが近道ということ。飲み会などで、性に奔放な女性に「複数プレイ願望ってある?」と尋ねれば、何人かに1人くらいは首を縦に振る者もいるはずだ。そういった女性に、複数プレイを持ちかけ、ほか1名の調達は、ノリの良い男友達などに声をかけると良いだろう。このようにして、まずは「複数プレイ」の経験を積むことが大切である。複数プレイに場馴れしておくことによって、いざ「オトコは自分1名」というシチュエーションの複数プレイの機会に恵まれた際、スマートに振舞うことが出来るというものだ。

 また、「オトコは自分1名」という最終目標を達成させるにも、経験を積むことは非常に大切である。先述の、「複数プレイに応じるような、性に奔放な女性」は、性に対して大らかな女友達が多いと想定できる。彼女の友人で「男1女2」がOKという女性を紹介してもらえるかもしれない。仕事同様に、複数プレイも人脈がものを言うだろう。

 さて、実際に複数プレイを経験した男性に話を聞いてみたところ、「あれほどまでに嫌悪していた男2女1の構成に、意外と興奮した」と瞳を輝かせる人がいた。もう1名の男性は、彼の学生時代からの親友で、そのセックスフレンド女性との3Pだったという。「他者の男性器がある場で勃つのだろうか?」という不安もあったそうだが、いざ始めてみると全く問題なく勃起し、プレイ自体も、セックスの価値観が変わるほど興奮度の高い内容だったそうだ。また、男友達からも「他のヤツを誘って3Pした時よりもやりやすかった」と言われ、友情を再確認することが出来たという。

 「男1女2」の複数プレイ願望を叶えた人もいた。こちらは、いわゆる「出会い系サイト」で、先方の女性から「1人だと不安なので、女友達を連れていきたい」と持ちかけられたのがきっかけだ。まさしく棚からぼた餅である。感想を求めたところ、挿入前のペッティングまではハーレム気分を満喫できたようだが、挿入後は体力勝負で少々キツかったとのこと。確かに男性の場合は、連続で求められても応じられないこともある。

 いずれにせよ、経験してみなければ、適合性を計ることは出来ない。そのためにも、条件面を妥協してでも、まずは複数プレイデビューをしてみては如何だろうか? 
(文=菊池 美佳子)

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