先月末、約4年半ぶりに女優復帰することが発表された沢尻エリカ(25)。いまだにハイパーメディアクリエイターの高城剛氏(47)と離婚協議中だが、今年4月にエイベックス(エイベックスマネジメント)と業務提携し、本格復帰に向けて動いていた。
舞台挨拶での「別に…」発言が物議をかもした映画『クローズド・ノート』(2007年/行定勲監督)以来となる注目の復帰作は、エイベックスのグループ企業が運営する携帯向け動画サービス「BeeTV」の恋愛ドラマ。いわば身内からのオファーであり、一時は国内の映画やドラマ、果てはハリウッドからのオファーもあると喧伝していたエリカ様の復帰作としては拍子抜けだ。
一部マスコミでは、今年で40周年を迎えるアニメ「ルパン三世」の実写映画化が決定し、ルパンが小栗旬、次元大介が妻夫木聡、石川五ェ門は瑛太、そしてセクシーな悪女・峰不二子に沢尻が内定したと報じられていた。女優としての本格復帰をアピールするためにも、申し分のない作品だ。だが、沢尻は前述のケータイ向けドラマとチョコレートバー「スニッカーズ」のCMに起用されたくらいで、その後の大きな動きはない。
離婚問題を抱えているとはいえ、業界大手のエイベックスがバックを務めているにもかかわらず、遅々として本格復帰が進まないのはナゼか。
やはり最大の問題は、高城氏との離婚問題。沢尻は高城氏が署名・捺印していた離婚届を役所に提出しようとしたが、門前払いをされた。高城氏が先手を打って『不受理申出』をしていたためだ。双方が署名・捺印した離婚届があっても、当事者から不受理申出が申請されていれば、高城氏が申請を取り下げない限りは受理されない。
あとは再び双方で話し合うか、離婚訴訟を起こすしかないが、沢尻側が高城氏との接触を避けているため、話し合いで解決する線は薄い。離婚訴訟という形になれば、今まで以上の泥沼にハマり込んでしまう。叩けばホコリが出そうな沢尻にとっては、裁判で高城氏から爆弾発言が飛び出すことも警戒しなくてはならない。まさに八方塞がりの状態だ。
「エイベックスは、沢尻に商品価値アリと見て復帰プロジェクトを進めていましたが、どうしても高城氏の影が気になっている。形式上は夫ですから、いつ金銭的な部分などで言い掛かりをつけられるか分かりません。エイベックス側は、高城氏に”圧力”を掛けたようですが、芸能界で生活しているわけではない高城氏には効果がなかった」(芸能関係者)
それでも、注目の大作となるであろう「ルパン三世」の不二子役がまとまれば、芸能界で再評価されるきっかけになるはずだが……。
「エイベックスや映画関係者は、離婚問題に絡んだトラブルがつきまとう沢尻の扱いに困っているのが実情です。沢尻側は5月を過ぎれば離婚問題が解決すると言っていましたが、現状では全く出口が見えない。それが災いして、沢尻は不二子役を降ろされ、代わりに綾瀬はるかが内定しています」(前同)
演技力やビジュアルは高評価されていながらも、離婚問題の解決の見込みがないために、事務所や業界関係者からも見捨てられそうな沢尻。果たして、いつまでフラれた中年男の怨念に足を引っ張られることになるのだろうか。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)
『別に』はもう言わない!?