「ま、いっか感のある服装」の女性は性に奔放なのか!?

 人事のプロは、応募者が面接室に入ってきた瞬間に、採用後に期待通りの働きをしてくれるか、だいたい想像できるという。時にはとんだ見当違いということもあるだろうが、長年にわたり人事という業務に携わってきた「その道のプロ」ならではの目利き能力が備わっているということなのだろう。

 この技術を、男女間に応用することはできないのだろうか? 例えば、飲み会や合コンで「確実に、その日のうちにお持ち帰り可能な女性」を見つけられたら、下手な鉄砲を無駄打ちするよりも、ずっと効率が良い。

 しかし、会社面接と違って難しいのは、「そのものに対してズバリ質問ができない」という部分である。会社面接なら、「入社後に挑戦したいことは?」「残業に対応可能ですか?」など、ストレートに尋ねることができる。しかし、男女間の場合は、まさか「今夜、セックスできますか?」「○○プレーに対応可能ですか?」などと聞くわけにもいかない。

 では、外見から判断するという方法はどうだろう。会社面接も、新卒・中途問わず、面接時の服装は重要なチェック項目であろう。ひと昔前は、会社面接=リクルートスーツというのが定番だったが、最近は職種や社風によっては個性を取り入れた服装をベターとする企業もあるようだ。

 さて、この図式を男女間に置き換えてみよう。会社試験が「社風に合った服装の人物」を選ぶように、男女間においても「お持ち帰り、という目的に合った服装の女性」に焦点を絞ることが重要である。しかし、派手で露出度の高い服装の女性がビンゴなのかというと、意外にもそうではないようだ。派手で露出度が高いというのは、あくまでもファッションであって、決して性に奔放という意味ではない。「ややこしい格好をするな!」とツッコミたくもなるが、お持ち帰りできない女性にツッコミを入れるよりも、お持ち帰り可能な女性の下半身にツッコミを入れるほうが重要なので、ここでは割愛させていただく。

 では、派手で露出度の高いファッションの逆で、地味で露出の少ない服装の女性がお持ち帰り可能、ということになるのだろうか。これに関しては、当たらずとも遠からずといったところ。地味で露出の少ない服装というよりも、正確には「ま、いっか感のある服装」の女性といった方が近いのかもしれない。

 服装に限らず、メイクや髪型にも共通して言えることなのだが、「パーマかけたほうが可愛く見えるかもしれないけど、毎朝のスタイリングが大変そうだから、ひとつに結べる髪型で『ま、いっか』」「マスカラ付けたほうが目がおっきく見えるけど、メイク落としに手間かかりそうだから『ま、いっか』」「オシャレな服装の方がモテるかもしれないけど、選ぶの面倒くさいから、普段着で『ま、いっか』」というタイプの女性は、男性からのアプローチに対しても、「ま、いっか」というスタンスで臨む傾向にあるようだ。ただし、どの程度が「ま、いっか感のある服装」なのかという点に関しては、女性によってファッションに対する意識はまちまちであろう。ケミカルウォッシュにトレーナーが、その女性にとっての最大級のオシャレかもしれないので、そういった例外には注意したいものだ。

 前述の「地味で露出の少ない服装の女性」に関しては、めでたく性行為に至った後の豹変っぷりが見事である、と多くの男性が口をそろえる。「地味な女性のほうが、ハダカになった時の解放感がハンパないのでは?」「地味な女性のほうが、服を脱がした時、ド肝を抜くような下着をつけていることが多い」「男性が『誘いやすい』ので、意外とオトコ慣れしていて、おのずとセックステクも磨かれているのかも」など諸説あるが、実際のところはどうなのだろうか。これには、「服装も地味だから、セックスも地味に決まっている」という思い込みを、良い意味で裏切られたという心理が影響しているのかもしれない。そのため、ちょっと奥までくわえてくれただけで、「この女性はフェラチオの達人だ!」と感じたり、性器に関しても「なんとエロいカタチなのだ!」と思えたりしてしまうのではないだろうか。「なんだ、気のせいだったのか」と見向きもしなくなってしまうか、「気のせいだろうとなんだろうと、興奮できるのならそれも良し」と思うかは、個人の自由である。
(文=菊池 美佳子)

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