同僚OLと禁断の××プレイ!? サラリーマン向け妄想&癒やし本『OFFICE LADY MANIAX』

今ではあまり見られなくなった「OLの制服」

 普段われわれが何の気なしに使っている「OL」という言葉。これが和製英語であるということをご存じだろうか? OL/OFFICE LADYという呼び方はその存在も含めて日本特有のもので、Wikipedia英語版にも「office lady」として解説が掲載されている。
http://en.wikipedia.org/wiki/Office_lady

 このWikiの執筆者はどうやらジャパニーズカルチャー好きのようで、日本のドラマ(Shomuni=ショムニ)やアニメ(Oruchuban Ebichu=おるちゅばんエビちゅ)、漫画(OL Shinkaron=OL進化論)などを参考にしていたらしく、多少のバイアスはかかっているものの、「秘書的な仕事をこなし、職場の華と呼ばれている」「結婚をすると同時に退職してしまう」と、大筋でいわゆる「一般職のOL」の解説としては正しいように思える。

予期せず強調されたヒップライン

 だが、このような項目があること自体、OLという存在が、欧米人の目から見て不思議なものであるという証明でもあるだろう。しかも、男性は(スーツではあるものの)基本的に自ら選んだ服装を身にまとうのに対し、いまだにお仕着せの制服が用意されている会社も多く存在するというのも、考えてみれば不思議な話だ。

 この『OFFICE LADY MANIAX』(アスペクト)は、そのような日本特有のOL文化のもと、男なら誰しもが思い描く「想像上のOL」「妄想オフィス」をリアルに撮影することによって、直視したくとも直視できないもどかしい瞬間を、じっくりと楽しむことのできる1冊だ。

日常の仕草にも宿るエロス

 階段を上る脚の美しいライン、電話に応対しメモを取るときのうなじ、制服によって強調されたバストのライン、そしてシティホテルでの情事を予感させるような仕草……。これらのリアリティーある写真に交じって、ドキッとしてしまうようなカットもいくつか収録されている。

これから起こることを想像させるカット
不思議とSMを彷彿させる

 勘のよい読者の方であればお気づきであろうが、この写真集は、そのタイトルも含めスマッシュヒットした写真集『School Girl Complex』(イースト・プレス)に触発されたものであることは間違いないだろう。だが、『School Girl Complex』がテーマにしていた”女学生”の魅力が、「若さゆえに許される、ある種のおバカなふるまい」にあったのとは対照的に、本作の主人公である”OL”の魅力は、制服という見えない縄に縛られたような「フェティッシュな美しさ」と、それでもにじみ出る「個々の女性の魅力」にあると言えるだろう。

 「エロ」より「エロス」。あからさまに作られた写真に辟易している「大人の男」にこそ見てもらいたい1冊だ。

『OFFICE LADY MANIAX(オフィスレディ マニアックス)』

 
もちろん、リーマンじゃない人も!


men'sオススメ記事

men's人気記事ランキング

men's特選アーカイブ