AV女優がアイドル化した昨今、女子たちのAV出演に対するハードルは一気に下がり、チャンスがあれば出演してみたいと考える女性が密かに増えている。そんな事情から、ここ数年で一気に盛り上がりをみせたのが素人系作品。ごく普通の生活を送る女性たちが、インターネット検索で見つけた出演者募集の記事に興味を示し、気軽な気持ちで応募。そして面接を経て、お試し的な意味合いで、素人系作品に続々と出演しているのである。
本作は、些細な好奇心からAV出演を希望した普通の女の子が、出演するまでを追ったドキュメントふうの作品。主人公は、街角にひっそり佇む小さな花屋で働く巨乳店員のさえちゃんだ。
21歳で彼氏なし。一見すると清楚でAV出演を希望するどころか、まともにAVを見たことすらないのではという雰囲気だが、以前ラブホテルで見たAVが忘れられず、自ら応募したというのだ。しかも、なんとお金目的ではなく、完全にセックス目的だと言わんばかりの出演動機を聞かせてくれるからビックリ。
そしてここから、まさかまさかの展開が訪れる。勤務先に突然やってきた撮影監督に、怪訝そうな顔をしたのも束の間。仕事が終わるやいなや、公園の公衆トイレで濃厚すぎるバキュームフェラを見せつけ、そのまま直行したホテルでシャワーも浴びずにセックス開始！ 一発終わったかと思えば、今度はシャワールームで再びパックン。どこから湧いてきたんだ、と唖然とさせられるほど貪欲な性欲を露わにする。
後半はこの業績（？）が買われ、見事に追加撮影が決定した彼女が、さらなる本性を剥き出しにしていく。シティホテルのベッドにヤル気満々で横たわると、ハゲかけたオヤジの唇を貪りながら激しいセックス。しばしば、若い女子はAV出演の動機を、綺麗な自分を映像に残したかったためだと話すが、彼女の場合は、このセックスが記録されていることすら忘れているのではないか、と思わせるほどにグシャグシャに乱れまくる。オヤジ男優にすがりつき紅潮した顔は、理性もなにもぶっとんでいるように見えた。
アイドル女優にはない、等身大の女の性欲を見せてくれる、さえちゃん。これまでも数本の素人系作品に出演している彼女だが、その人気が一向に衰えないのは、きっと本当にお金以外のものを求めているからに違いない。
（文＝文月みほ）
花屋の店員さんってなんか夢があるよね。
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