タレント、小倉優子の事務所契約問題が、大きく進展した。所属事務所アヴィラとの契約解除についての仮処分命令を申し立てていた問題について、東京地裁は今月4日、同社との契約関係が昨年12月31日に終了していると認める判断を下したのだ。
問題が裁判所に持ち込まれる前からこの問題はくすぶっていた。小倉がアヴィラに対し、解約通知書を送付したのは2009年5月。さらに昨年の11月には契約終了確認通知書を送付したが、契約解除とはならず、今年1月、契約関係不存在確認の仮処分命令を申し立てた。仕事の内容などについて事務所から本人への確認がなく進められることがあったため、信頼関係が崩れた、ということが理由だったというが、事務所側には聞き入れられなかったために、裁判所に判断を仰いだ……ということのようだ。東京地裁の決定では、アヴィラは今後、小倉に対して業務を命じることや、所属していると公表するような行為などを行ってはならないとしている。このニュースは、事務所の先輩であり、同じくアヴィラと長きにわたり係争中の眞鍋かをりにとっても心理的な追い風となるものだろう。
一方、今年4月にはアヴィラが小倉を相手取り、無断出演を禁止する仮処分命令を東京地裁に対して申請しており、こちらのほうも近日中に決定が下される見込みだという。しかし今回の東京地裁の決定に照らせば、アヴィラの言い分が認められる可能性はほぼゼロだろう。一部報道によれば、裁判所がアヴィラに対し、申し立ての取り下げを勧めているとの話もある。
現段階での控訴の可能性については、アヴィラがスポニチの取材に対して「関係者が不在で分からない」と答えているが、あくまでもアヴィラ側の仮処分命令申し立てにも目処がついてから、という算段かもしれない。実際、7月6日17時現在、アヴィラのホームページには小倉のプロフィール、出演情報などがこれまでと変わらず掲載されている状態となっている。
小倉の方は今回の決定を受け、ブログに「☆ご報告☆」という記事を掲載。無事に裁判が終わったという報告とともに「これからは、新しい環境で色々なお仕事が出来るんだぁと思うと凄く凄く嬉しいです！！」とあり、今後の芸能活動について意欲的な様子が伝わってくる。仮処分命令申し立てから今回の決定まで、小倉は『ザキ神っ! ～ザキヤマさんとゆかいな仲間たち～』（TBS系）などのレギュラー番組と準レギュラー番組以外は出演を控えていた。今月中には新しい所属事務所を見つけるとも言われており、今後は単発でのテレビ出演も意欲的にこなしていくことだろう。
くすぶっていた契約問題に解決の兆しが見えたことで、恋人であるメイクアップアーティスト菊地勲氏との結婚についても、いよいよ具体的な時期が見え始めたようだ。これについても、セーブしていた仕事と同じように「裁判を終えてすっきりした状態で結婚できれば」と周囲に語っており、区切りがついてから前進する心づもりだった様子が伺える。今年中、早くて今秋に結婚する可能性は高いと報じられているが、果たして小倉はこのまま一気に結婚へと前進できるのだろうか？
「アヴィラが控訴せずそのまま引き下がるかは疑問ですね。事務所の立場からすれば、売れない頃から面倒を見てきた。もしかしたら売れないままかもしれない、という可能性もある中、いわば損を覚悟で投資してきたわけです。やっとその投資を回収できる、というときに、タレントに逃げられてしまうのはさすがに納得がいかないのではないでしょうか。しかも、芽が出ないタレントも大勢いるわけで、そういう子たちがやっていけるのは、ゆうこりんのように芽が出て稼げるタレントがいてこそです。売れるまでの投資ができるのも、それがあってこそでしょう」（芸能関係者）
アヴィラ側からすれば、”長い間面倒を見てきた”という思いと、”これまでの投資を回収したい”という思いがあるのだろう。こう見れば、控訴して争いが長期化する可能性も捨てきれない。まだまだ小倉は、喜び全開、結婚へまっしぐらとはいかない状態なのではないだろうか。
結婚がタレントの価値を変えたりもするけどね