全9話で構成される本書は、第1話から順に、「令夫人無残」「縄の幼妻」「折檻凌辱の部屋」「緊縛折檻地獄」「令嬢監禁調教」「少女いじめ」「緊縛拷問責め」「縄酔い天使」「縄凌辱無残」と、物語を感じずにはいられない字面が躍る。さらに本書で目を引くのは、杉浦氏が撮影している模様を収録し続けた100分を超える緊縛SM動画の存在だ。撮影中、彼女たちの多くは言葉も発さず、痛みが昇華された快感を得るかのごとく、喘ぎ声のみを発する姿が収められている。
これぞまさに、多くの人が「興味はあるが知らない世界」。写真だけを見れば、ディープで入り込みづらい世界だと思われても仕方ないのかもしれないし、実際にこのようなプレイを体験することは不可能に近いだろう。しかし、本記事をクリックしたアナタは、その事実だけで、すでにこの世界の入り口には立ったとも言える。この先に一体何を見るのかは、アナタ次第だ。
(文=明日春人)