AVデビュー作で処女喪失を果たしたのが昨年の11月。それから、半年足らずでぶっかけを初体験することになった現役女子大生の香澄のあちゃん。もはや、ぶっかけくらいではハードプレイとは言えないご時世だが、いい意味で普通の女子大生な彼女のピュアな反応を見ていたら、思わず反省。いつになっても常識だけは忘れちゃいけないってことだ。そんな前代未聞の心洗われるぶっかけ作品が本作だ。
この香澄のあちゃんという女の子は、抜けるような白い肌と上向きの美巨乳を持つ美少女。一見すると、AVで処女を喪失するタイプには見えないが、不器用なところがあるのだろうか。「不安です~」って顔にはデカデカ書いてあるのに、口では「気持ちいいです」と言ってしまう。要は、感情を表に出すことができずに、優等生を演じてしまういい子ちゃん。そんな彼女の殻を破るべく設定されたであろう今回の作品のテーマは、「自分の心を解放すること」。彼女の私生活を彷彿とさせるキャンパスライフを舞台に、ドラマ仕立てでさまざまな荒治療をほどこし、「優等生症候群」を打破していくチャレンジ系作品なのだ。
Wフェラってこんなにヒヤヒヤさせられるものだっけ? 冒頭からいきなり泣きそうな顔で2本の肉棒を交互に咥え、2発顔射されただけでいっぱいいっぱいな顔をするのあちゃん。さらに、若い教授に迫られ、自我を解放するためのセックスレッスンを受け、イケメン理事長と秘書との3P、拘束玩具責め、ラストには彼氏との公開セックスからの大量ぶっかけへと移行していく。ハードなことは一切なし。というか、むしろ乙女ゲーみたいな激甘な展開だが、のあちゃんは、ザーメンを浴びる度に眉間に深い縦皺を寄せて、思いっきり目を反らしてしまい……。
ネタバレしちゃうと、最後まで彼女は変わらない!! しかし、AVの世界に染まりきれない生真面目な彼女に、「それでいいじゃないか」と、心からエールを送りたくなる。白くすべすべの肌にザーメンがぶちまけられ、つやつやに輝いていきビジュアル的にも美しい貴重すぎるぶっかけ作品。心が荒んでしまった時にぜひお奨めしたい。不器用な生き方だっていいじゃない。きっと、そう思えるはずだ!
(文=文月みほ)
◆メーカー:MAX-A◆品番:XV-930◆時間:120分◆価格:2980円