「撮影での失敗は彼氏が出来た時に完成型に」Rio×ケータイ漫画界の女王・宮崎摩耶 対談

左:漫画家・宮崎摩耶、右:セクシーアイドル・Rio それぞれ業界を代表する美人さん、夢の対談 <敬称略>

 人気青年コミック誌で活躍する一方、”ケータイ漫画界の女王”として圧倒的な支持を集める宮崎摩耶。最新作『HolyKnight~純潔と愛のハザマで~』(「ケータイ☆まんが王国」独占配信)は、お得意のエッチな展開もありつつ、ラブストーリーとファンタジーの要素がふんだんに盛り込んであって、女性読者層からも熱い注目を浴びる話題作だ。そんな宮崎摩耶作品をこよなく愛し、作者とメル友でもある人気セクシーアイドルRio。活躍する場は異なるが、互いをリスペクトしあう二人の特別対談が実現した!

──お二人の出会いから教えてください。

宮崎摩耶(以下、宮崎):倉科遼先生原作の『コスプレ探偵』(実業之日本社)という作品があって、そのマンガ版を私が担当して、実写版のヒロインをRioちゃんが演じたのが縁で初めてお会いしました。もともと私はイラストなどを描く時に、RioちゃんのDVDやグラビアを参考にさせていただいていたので、実物に会えた時は足腰がガクガクしましたね。ひたすらテンションが高くなってしまって、本人の許可を貰ってないのにベタベタしちゃったんです。あんまり触ると怒られるかなと思ってマネジャーさんに訊いたら「女性ならいいです」って許可をいただいて(笑)。

Rio:そんなぁ。なんだか申し訳ない……。私は女性のマンガ家さんに会うのが初めてだったんですけど、黒髪にメガネみたいなベタなイメージしかなくて(笑)。だから摩耶さんにお会いした時にスゴい可愛いって思って。明るく接してくださったので楽しかったし、しかもサインまで貰ってどうしよう~って。摩耶さんの絵のタッチって可愛いですよね。登場するキャラクターもステキなので、『コスプレ探偵』のヒロインを演じるのにドキドキしながら、出来るだけイメージを崩さないようにって役作りをしました。

宮崎:私もRioちゃんを意識して描いてたんですけど、画力が足らずに中盤あたりから自分の絵になってしまって、倉科先生に怒られるなって思いながら……。

Rio:いや~、そんなこと言わないでくださいよ~。

宮崎:私にとってRioちゃんは理想体型! ロリ系も大人っぽいのも似合うからスゴいよね。どっちもいけるのでスゴく参考になります。ファッションモデルさんみたいに10頭身とかまでいっちゃうと絵的に描き辛くて、可愛さが出なくなっちゃうんですよね。

Rio:ところで摩耶さんはマンガを描く時に実体験を基にすることってあるんですか?

宮崎:半々ぐらいですね。自分の失敗例を、マンガでは成功例にしてあげよう、みたいなこともあるし。

Rio:私は撮影で初めてすることが多いんですよ。なので撮影が終わった後に「あそこは、もっとアレンジ出来たな」とか反省することもあるんですけど、その失敗は、いつか彼氏が出来た時に完成型にしようかなって(笑)。そうやって考えながらやってるんです。

宮崎:なるほど~。そうやって経験値を貯めていくんだ。実際に男性の気持ちなんて分からないから、けっこう手探りなところが多いよね。私は数ページ描く毎に男性アシスタントさんの反応を見るんだけど、Rioちゃんも男性の役者さんの反応を見ながらじゃないと分からない部分ってない?

Rio:ありますね。役者さんだけじゃなく、周りにいる男性スタッフさんの反応も見ます。

宮崎:男性に「うんうん」って頷かれるとOKなんだって思うよね(笑)。男性向けのエッチなマンガを読んで、男性が考えてることはどんなだろうって想像したりしない?

Rio:します、します。

宮崎:こういうシーンで男性は興奮するんだっていうのを考えて、興奮する的な(笑)。

Rio:撮影で不思議なアングルで撮ることがあるんですけど、そういう時に男性からの目線ってあるんだなって思いますね。だから男性向けのエッチなマンガは、こう見えてるんだってスゴく勉強になったりする。

宮崎:女性向けと男性向けのエッチなマンガの違いって、まずアングルだよね。たまに手鏡で「このアングルね」って確認したりする(笑)。女性って全体が見えて被写体のカタチがキレイに分かるのが好きなんです。

Rio:私も好きです~!

宮崎:ところが男性はローアングルが好きだったりする。

Rio:バックからお尻がグイッとか、自分では見れないから撮られている時は悩みますね。そういう時に摩耶さんのマンガは参考になります。

宮崎:私もRioちゃんを参考にさせていただいてるので(笑)。エッチな作品を描いている作家さんは、いちいちDVDを止めてチェックしてるみたいですよ。ただ実写だと、モデルさんによってローアングルでキレイな絵面になる人とならない人がいるんですよ。もちろんRioちゃんはキレイになってますよ。

Rio:それを聞くと、これからも手が抜けないですね(笑)。

宮崎:ただ『HolyKnight』は女性にも読んでほしいので、あえてアングルは抑え気味にしてあります。今話した男性が好きだろうなっていうのを想定したアングルは控え目にして、グラビアに近いアングルを使っていこうと。

──アングル以外で女性読者層を意識したエッチな描写はありますか?

宮崎:マニアックな話になりますけど、私は個人的にベロの描写が大好きなんですよ。だからキスシーンとかを思い切り長く描きたいなと。男性目線だと違うかもしれませんけど、キスシーンの方がエロかったりしません?

Rio:キスシーンが長く描かれれば描かれるほど、その世界に入り込めますね。男性はキスの後の描写が多い気がするけど、女子的には焦らされた方がいい。

宮崎:強力な一撃のために、ずーっと焦らしていく、みたいな。R-18のエロマンガだと、その辺の融通が利かなくなってしまうけど、『HolyKnight』は心置きなくキスシーンを描けます。

Rio:『HolyKnight』でヒロインの岸本リリスちゃんがキスしてる時に相手を見ている目線とか、火照ってる顔とかセクシーですよね。最近の草食系タイプの男の子って、どうやって手を繋いでいいか分かんない人が多いらしいから、『HolyKnight』を読んで、こういう雰囲気が女子は好きなんだって勉強して欲しい。

宮崎:男性は草食になっているけど、女性は肉食になっているから、肉食女子にとっては「襲えるぞー。狩れるぞー」って、とてもありがたいけどね(笑)。

Rio:逆に、ちょっと強気な男性と接している時って、実はこういうことされたら喜ぶんだろうなとか想像しません?

宮崎:するする! 脳内セクハラしまくりだよね(笑)。初対面の男子でも、会った瞬間に私は頭の中で脱がしてますもん。

 ジャンルは違えど、常に第一線でセクシュアルな表現を追求する二人だからこそ、仕事からプライベートの話まで共感することしきりで話題は尽きなかった。この対談で受けた刺激が『HolyKnight』を始めとして、互いの作品にフィードバックしていくことは間違いないだろう。
(取材・文=猪口貴裕/写真=石川真魚)

『HolyKnight~純潔と愛のハザマで~』「ケータイ☆まんが王国」独占配信

某ミッション系短大に通う主人公・水村心太。平凡な毎日を送っていた心太だったが、学園に転入してきた謎のハーフ美少女・岸本リリスとの出会いにより、様々な運命のサークルに飲み込まれていく。東京とルーマニアを舞台に「吸血鬼の掟」というファンタジーの要素に、キャラクターたちの細やかな心理描写が絡み合う、ちょっとエッチで切ないラブストーリー。


『宮崎摩耶大図鑑EXデラックススペシャル』

 
入門編としても◎


Rio写真集『神美(しんび)』

 
業界屈指の美しさをギューッと凝縮


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