芸能人一色となった昨年のAV界。今年はどうなるのかと思っていると、年頭にしてなんと芸能界デビューが決定していながらもAVデビューした変わり種新人が登場した。
この秋吉ひなちゃん。「人と違ったことがしたかった」というのが、AVデビューの理由だと言う二十歳の女の子。身長175㎝でGカップという恵まれた肉体は、たしかにAV女優向きではあるが、せっかくの芸能界デビューをふいにしかねない大胆な決断を下すあたり、いろんな意味で大物と言えそうだ。
そんな彼女の大物ぶりが垣間見れるのが初脱ぎでのひとこま。服を脱いでと言われると、「イヤです」と、悪戯っぽく笑ってみせるのだ。しかも、続いて行われた初フェラ披露のコーナーでは、男の前で正座して、ピンと背筋を伸ばしたまま柔らかく微笑み、舌を這わせる優雅なテクニックを見せつける。その上、フィニッシュはごっくん。この出来すぎた一連の流れは計算なのか、天然なのか……。デビュー作とは思えない余裕の態度に、なんだか一筋縄ではいかないタイプだなと思ってしまった。
ところが、そんな”計算”疑惑が晴れるのはその直後のことだった。初セックスで見せた戸惑いに潤む瞳と、明らかに未処理のままの濃い陰毛。きっと身も心も飾ってはいないのだろうと感じた。カメラを気にする余裕もなくし、長い髪を振り乱して喘ぐ姿は、見ているこちらが戸惑うほど無防備でウブで純粋で……。
電マ責めされるとビクビクと暴れながら絶叫し、初3Pでは無我夢中の表情を浮かべ汗だくでアクメ。感じたことを感じたままに曝け出す彼女は、きっと思ったことを思ったままに実行する素晴らしい女性なのだろう。
奇をてらったものでは興ざめというものだが、彼女が見せてくれたセックスはたしかに本物だった。気がつけば、そんなまっすぐなセックスに、素直に興奮していた筆者であった。
(文=文月みほ)
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