セックスとは、愛し合う2人がそれぞれのスタイルをぶつけ合い、その2人だけの関係を築き上げていく過程。そう、それはある意味神聖で神秘のヴェールに包まれた……なんて幻想は粉々に打ち砕かれる調査結果が米国で発表された。米国のコンピューターセキュリティー会社PC Toolsがアメリカ人男女を対象に行った調査では、
・アメリカ人の4人に1人は「セックス中にインターネット接続しても気にしない」
という驚愕の結果が出たという。また、アメリカの世論調査会社ハリスインタラクティブがアメリカの成人を対象に行った調査によると、「2週間ネットを我慢するよりは、2週間セックスを我慢する方が容易である」と答えた女性は46%にも上ったという。
よく、「アメリカ人は性に対して日本人に比べオープン、パートナーとは正直にセックスについて話し合う」傾向があるなどと言われるが、いくらなんでもセックス中にネットはオープンすぎるというか、もはやそういった次元の問題ではない。
すっかりインターネット社会と化したアメリカや日本などの先進諸国では、家にいるときは常時ネットに接続しっぱなし、という人も多いだろう。しかし、一番盛り上がっているときに「メールが気になるからチョット」などとベットサイドのパソコンに手を伸ばされた日には、「コッチのマウスをクリックしてよ!」と言わないにしても頭にくることは間違いない。実際仕事やその人の価値観にもよるが、「大事なデート中は携帯電話を切るか、マナーモードにしておく」ことが大人の男女のマナーとして多くの人に認知されているなか、セックス中にインターネットなどは破局級の失礼な行為と言えるのではないだろうか。少なくとも、付き合い始めの男女ともにラブラブな時期にはしないに違いない、と思うのだが……。セックス中にされてイヤなことは人によるらしい。そこで、実際にあった、「最中にされてイヤだったこと」を成人男女に聞き、その結果を集計した。
5位 意外と多い「写真撮らせて」
「彼氏のこと信用はしてるけど、今はこんな世の中だし、やっぱりちょっと構えちゃいますよね。何かのきっかけでネットに流出したら取り返しがつかないし……、彼はちゃんと説明したら分かってくれたけど、そうじゃなかったら別れてたかも」(26歳女性)
4位 男はやりがち「感想を聞きまくる」
「最中に細かくっていうかしつこく感想聞いてきた男はイヤだったなぁ。集中できないし、そういうのに限ってヘタなんだもん。でもかわいく聞いたり、いじわるなカンジで聞かれたりするのは嫌いじゃない(笑)」(23歳女性)
3位 もはやプレイ!?「電話に出る」
「あたしもほんとにエッチしてるときに電話に出るなんてそんな人いるのかと思ってたんだけど、彼はあたしとのデート中も、お母さんから電話がかかってくるかもしれないってケータイは常にスタンバイ。イヤな予感はしてたんだけど、いい感じのときにケータイが鳴って、まさかと思ったんだけど取りやがって、ソッコー服着て帰りました。マザコンはこりごりです」(29歳女性)
2位 疲れてたんだね……「あくび」
「オレが必死で腰ふってるのに、彼女がおおあくび。で、もう萎えちゃって止めた。あとから彼女がすごい謝ってきて、仕事で疲れてるのも分かるから一応仲直りはしたけど、ショックだった」(26歳男性)
1位 倦怠期にありがち!! 「TVを観ながら」
「同棲2年目で、なんかもうお互いに家族みたいになっちゃってるんですよね。オレのほうは性欲とかあるし、週1回はヤってたんだけど、彼女はあんまり乗り気じゃなくて。その日も2人でテレビ見てたらいい雰囲気になったんでオレが頑張ってたんだけど、彼女はしてる最中もテレビに夢中で、ゆってぃーで大笑いされたときは……さすがに萎えたというか、悲しくなりました」(30歳男性)
やはり長年付き合った男女においては緊張感が欠如し、最中にもつい関心がほかのものにいってしまうことがまま見られるようだ。しかし、それでお互いに満足しているかというと、本音ではそうではないことが上のアンケートからも分かる。恋する男女のハートはデリケート。いくら疲れていようが、何年付き合おうが、やっぱりセックスの最中くらいはお互いに集中したいものである。そこからしか得られない情報が、きっとあるはずだ。
(文=ヨーコ)
これも「……しながら」だよね