世界のセックス豆知識

やっぱり成立しない? 男と女の友情

※イメージ画像 photo by jakerome from flickr

<アメリカ発>

 アメリカ最大級のオンラインアダルト向け玩具店「アダム&イブ」(http://adamandeve.com)がセックスに関する大規模なアンケートを行ったという。それによると、「男と女の友情は成立しない」という賢者の言葉はどうやら嘘ではないらしい。

 アンケートは18歳以上のアメリカ人1000人に対して、「セックスライフ」をトピックとして行われた。その中で問題の質問は「セックスの最中に、誰を思い浮かべるか」というもの。普通は、セックスをしている相手のことを思う、というのが回答だと予想するだろう。しかし、アンケートの結果、第一位は37.3%で「友人」であったという(一応、ここではその友人が異性であると仮定しておこう)。

 そして第二位が「知り合い」35%、第三位は元彼あるいは元彼女。現在のパートナー、という項目は回答の選択肢に入ってなかったのか? と思わず突っ込みを入れたくなる結果である。なお、回答は1つ以上選ぶことが出来たため、100%以上の数字になっているが、一番人気のなかった答えが「同僚」であったという。やはり、セックスの最中に仕事関係のことは考えたくないということだろうか。それとも、普通の会社にはHな気分をそそるような同僚は存在しないのだろうか。

 この結果だけを見ると、男女で「プラトニックな友人関係」とうそぶいて(?)つるんでいる男女が、他の人とセックスをしている最中に、実は「友人」と一線を越す想像などをして楽しんでしまっていることが分かる。自分のパートナーにルックスのいい(または特に良くなくてもセクシーな)異性の友人がいる場合、ちょっと目を光らせたほうがいいかもしれない。やはり、男女の友情というものは、いくら本人同士がプラトニックなつもりでも、いつ「ずっと友人だった彼が実は一番大切な人だと気づいた」という理由で一線を越してしまうか分からないのである(だからこそ面白い、ということもあるが)。

 しかし、友人のことに関して自分のパートナーがどう思っているかということなど、あまり神経質になってしまうと自分が嫉妬の鬼と化してしまいそうだ。適当に手綱を締めながら、というくらいがちょうどいいだろう。人の思考パターンなど、結局他の誰にもコントロールすることは出来ないのである。

 「アダム&イブ」のマーケティング・ディレクターのチャド・デーヴィス氏はこう言っている。「セックスの最中に友人を思い浮かべてしまうのは悪いことではありません。セックスにファンタジーはつきものです。当社の商品で、そんなファンタジーをさらに燃え上がらせ、ポジティブなセックスライフを楽しんでください」。

 まあ、実際に行動を起こすことがないならば、想像の自由くらいは与えてあげたほうがいいのかもしれない。
(文=相馬 佳)

『めんどうな人間関係で絶対つまずかない作戦―52のルール』著:ハイブロー武蔵/総合法令出版

人間関係はすべての基本


『スラムダンクな友情論』著:齋藤孝/文藝春秋

 
名著から学ぶ「真の友情関係」


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