auブランドを展開するKDDIが、デザインプロジェクトの一貫として立ち上げた派生ブランドの「iida」が今ネットで話題だ。というのも、現在放映中のiidaの新CMでタイアップされているPerfumeの新曲「VOICE」のカップリング「575」に、オリジナルの歌詞をつけられるという画期的なコンテンツがiidaのHP上にアップされていることによる。
「キミのコトバが5・7・5のリズムでオンガクになる。」というキャッチコピーの通り、そのコンテンツは、Perfumeの3人の声に似せたボーカロイドが、あなたの打ち込んだ歌詞を曲に合わせて歌う仕組みになっている。
ボーカロイドの質は高く、もともとPerfumeの歌声がエフェクトかけまくりの機械的なものということもあって、まるで、のっち、あ～ちゃん、かしゆかの三人が本当に歌ってくれているような錯覚感があるこのサービス。ツイッターからの投稿も可能で、すでに5万3000件以上の新曲が作られるほどの人気だ。
あの憧れの人気歌手が自分の作詞した歌詞を歌ってくれるなんて、ファンにとっては親近感が湧いてしょうがないだろう。しかも、自分のためだけに……なんて考えたら、ちょっと興奮さえしてきちゃう。で、興奮したらやっぱりちょっとHな言葉も歌ってほしいなぁなんて思うもの。バカな記者はさっそく試してみた。
だが、な、なんと、そんなバカな男の心理を見透かしたように、このコンテンツではNGワードが設定されていた。「う●こ」「ち●こ」「ペ●ス」「ア●ル」なんかもってのほからしく、曲が再生されない。「コンドーム」も禁句であった。それもそうか、と思いつつ、諦めきれない記者は再度挑戦を試みた。
で、やっぱり卑猥な言葉や反社会的な言葉は再生できないらしい。つまり、女性の陰部の呼称はもちろん無理だが、「シャブ」とか「かくせいざい」なんて言葉もNG。この原稿にも書けない差別用語も当然ダメらしいのだが……。工夫すれば、意外にも再生OKな「ちょいエロ歌詞」をいくつか作詞することができた。たとえば「潮吹き」ネタで、
「しおふいた こんやさんかい しおふいた」
単純に、「今夜三回、潮を吹いた」というだけのことなのだが、まるで有名な句「松島や ああ松島や 松島や」のようではないか。また、二次元の美少女にインスパイアを受け、
「らめぇぇっ そんなおおきい はいらない」
と作詞してみたところ、こちらもOKだった。機械的なヴォイスでの「らめぇぇっ」は、なかなかに味がある。さらに過激にもう一句。
「ああだめよ いっちゃうううう いくいくう」
ド直球のバカバカしい歌詞だが、「いっちゃうううう」の脱力感が魅力的だった。
そのほか、「おっぱい」「ばくにゅう」「こうもん」「きとう」「たまきん」「ぽこちん」「ファック」なんかはOKで、「せいかんたい」「ち●ぽ」「き●たま」「レイプ」「かりくび」は使用不可能だった。まだまだほかにもあるだろうが、いわゆる公共放送にそぐわないとされている言葉はすべてNGワードに指定されているようだ。
ファンならすでに実践済みかもしれないが、メンズサイゾー的にお勧めするのは、アナタの名前を歌詞に組み込んで歌ってもらうことである。「スキ」とか「あいしてる」なんて言葉もいいけど、たとえば、「○○さん だいていかせて きもちいの」とか「○○さん もっとはげしく つきあげて」「こんなにも おおきいものは ひさしぶり」とかなら問題なく再生可能。
それでもなんとかして卑猥な言葉を言わせたい人には裏技紹介。「まああ●こ まああ●んこお まああ●こ」という調子で、母音を伸ばせばNGワードには引っかからないようなので、どうしても聞きたい言葉がある場合、その言葉の母音を一つでも伸ばせばOKだ。ただし曲に乗せて再生されるものなので、どの母音を伸ばせばばっちりかは、検討してもらう必要がある。憧れのアイドルに、イヤらしい歌詞を歌ってもらえるチャンスなどめったにないので、興味のある方は一度お試しあれ。
（文＝峯尾）
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