アイドルとファンの芋洗い状態

ネクスト・ブレイクアイドル大集結! 真夏の美少女フェス潜入ルポ

開演を前に熱気に包まれるメインステージ

 2010年に勃発した”アイドル戦国時代”の記念碑的イベント「TOKYO IDOL FESTIVAL 2010」(以下、TIF)が8月7日、8日に、品川・ステラボール、品川プリンスホテルと周辺施設で開催された。NEXT BREAKが期待される美少女たちが一堂に会する国内最大級の”アイドル見本市”として、アイドリング!!!の仕掛け人として知られるフジテレビ・門澤清太氏が総合プロデュースを担当。アイドリング!!!、アイドルカレッジ、さくら学院、私立恵比寿中学、JK21、SUPER☆GiRLS、東京女子流、Tomato n’Pine、中野腐女シスターズ、ぱすぽ☆、バニラビーンズ、みにちあ☆ベアーズ、ももいろクローバー、YGA(50音順)など、総勢40組を超えるアイドルが真夏の競演を繰り広げた。

 品川駅に到着し、会場周辺に着くと早くも、そこかしこに美少女の姿が!! 今回は会場が複数に分かれており、アイドルたちもひっきりなしに各地を移動し、コンビニでは、ファンとアイドルが一緒にレジの列に並ぶというまさかの展開に。だが、出演者と意外な場所で遭遇するのは、ロックフェスでも時に繰り広げられる光景。ファンもメンバーも同じ祭りを楽しむ、まさにこれぞ”フェス”だと実感する。

<グリーティングスクエア>

 握手会、物販が行われるグリーティングスクエアはファンとアイドルでごった返し、もはや芋洗い状態。メンバーたちが自ら売り子となって、黄色い声を上げながら、写真やグッズを販売。北海道で活動する8人組・Jewel Kissもパンフレットを差し出しながら、「小学4年生から中学2年生で活動しています!」と元気にPR。”前代未聞の3D!?アニメちっくアイドル”桃知みなみも、うだるような暑さの中、常にかわいいしぐさででファンにアピール。

 一方、制汗剤のCMに起用されるなど注目のバニラビーンズは、ファンと福引会を開催。北欧の風を感じさせる微笑で酷暑の一服の清涼剤となっていた。そんな中、「みにちあ♪みにちあ♪」とかわいらしい掛け声とともに、みにちあ☆ベアーズがブースに到着。平均年齢9.8才の小学生のチアリーディングチームという、みにちあちゃんたちが「メガホンはライブでも使えますよ~」と声をからしながら関連グッズを積極的に売り込み、ほかのアイドルからも「かわいいー」の声が飛んでいた。

桃知みなみちゃん
こんなかわいいアイドルたちがウロウロしてるわけですよ!
涼しげなバニビのお二人
声を張り上げ、ファンにアピールするみにちあ☆ベアーズ

<Youthful IDOL LIVE>

 品川プリンスホテル宴会場の特設ステージでは、話題のジュニアアイドル系グループが次々にライブを披露。アミューズ発の小中学生10人組・さくら学院は、このライブが初お披露目ライブ。11歳の菊地最愛は129cm、14歳の三吉彩花は168cmと同じグループで実に40㎝差がある成長期限定ユニット。12歳の飯田來麗が「好きな食べ物は砂肝の塩焼き」とシブい嗜好を明かしつつ、着うた配信が開始された「夢に向かって」を披露。

 続いて、先ほど遭遇したみにちあ☆ベアーズが可憐に登場し、野球の定番応援ソング「タッチ」に乗せて、「GO FIGHT WIN!」の掛け声でチアリーディングを披露した。さらに「ここで重大発表です。オリジナル曲ができました!」と高らかに宣言し、「みにちあ応援歌」をパフォーマンス。みにちあと同じくスターダストプロモーション所属の”えびちゅー”こと私立恵比寿中学が、新曲「えびぞりダイヤモンド」初公開。また、アイドリング!!!の4期生ユニットや、ワタナベエンターテインメント所属中学生3人による、わたチューも登場し、ファンを沸かせた。

元気いっぱいのみにちあちゃんたち
数曲ダンスを披露し終え、ほっとした表情
ちょっとお姉さんな私立恵比寿中学
こちらも若さあふれるパフォーマンスを見せてくれた

<NIGHT LIVE>

 一方その頃、メイン会場のステラボールでは、アゲアゲなライブがスタート。1番手は、ももいろクローバー。マリンルック風衣装の上にビキニ風の透明なブラジャーを着け、そのブラの中で赤い玉が揺れるというエロかわいさで会場を悩殺。メジャーデビュー曲「ももいろパンチ」が流れるとファンのボルテージは早くも最高潮に。さらに玉井詩織が「お前らが先に倒れるか、私たちが先に倒れるか勝負だ!!」とオーディエンスを煽動し、怒涛の5曲連続パフォーマンス。オリコンシングルCDデイリーランキング1位を記録した「行くぜっ!怪盗少女」など、ももクロならではのアクロバティックなダンスを見せた。

パワフルすぎるももクロのステージ
圧倒的な身体能力!!

 続いては、日テレジェニック2009の小池唯率いる3人組・Tomato n’Pineが登場。”IT担当”というHINAがTwitterをやっていると明かし、「フォローしてください」とほかのグループのファンも引き込もうとアピール。このような貪欲さもDD(誰でも大好き)なファンが多いアイドル界隈では必要な要素。フロアライクにリアレンジされたPUFFYの「渚にまつわるエトセトラ」のカバーなどを披露した。

左からHINA、YUI、WADA

 よしもとグラビアエージェンシーことYGAは、ステージを縦横無尽に駆け回り、「ファイティングガール」「VIRGIN BEAT」など7曲を披露。ファンたちは、推しメンにアピールする”推しジャンプ”でピョンピョン飛び跳ね、ヒートアップ。Gカップの櫻井里佳は「がんばるG」と、胸を弾ませながら熱唱した。

品川はYGAのホームなだけあって、堂々としたステージング

 中野腐女シスターズは、カメハメ波ならぬ「こんばん波!」と挨拶をかまし、デビューシングル「Honey Bee」、マッチョな”爆露マン”が登場する「たたかえ!爆露マン」などを披露。ヲタ芸風の振り付けもあり、サイリウムを複数持ちした”バルログ”状態のファンたちもケチャなど気合のヲタ芸で応じ、会場は一体に。グループ名の中野にあるアイドルの聖地・中野サンプラザでの単独ライブが10月16日に決定したことも発表した。

この日は虎南有香ちゃんが欠席
色とりどりの衣装で華麗に踊った

 最後は、アイドリング!!!のステージ。総勢20人中、外岡えりかが欠席で今回は19人がフォーメーションを変えながら、「目には青葉 山ホトトギス 初恋」「モテ期のうた」などでファンを魅了。大所帯ならではの迫力あるパフォーマンスを見せた。天然ボケを超越し、もはや”プロ”と称される橋本楓がMCでまたもトンチンカンな発言で爆笑をさらった。

美少女が19人!圧巻
公演以外にも、トークショーや握手会など出ずっぱりだった

 8日には、エイベックス所属の東京女子流、SUPER☆GiRLSも参加し、さらに白熱したアイドルサマーパーティーが繰り広げられた。一方、「TIF」の参加はなかったが、同日、中野サンプラザでのライブではモーニング娘。から亀井絵里、ジュンジュン、リンリンの卒業と、9期オーディションの開催が発表されるなど、アイドル界の伝説に残る激動の二日間となった。AKB48も含め、どのアイドルグループも、ひたむきに、それぞれの夢を追う中、アイドル戦国時代の群雄割拠の中からどのグループが真の覇者となるのか? 今後も活況を呈するグループアイドルから目が離せない!!
(文=本城零次<http://ameblo.jp/iiwake-lazy/>

 

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