古ぼけた四畳半のアパート一室で、薄汚れたパジャマのままで、巨乳の他人妻を調教する謎の男によって撮影された衝撃的な作品だ。
巨乳妻が部屋を訪問するなり、一言の挨拶もなしにいきなり押し倒し、「いや~!!」と叫ぶ声をBGMに、レイプのごとく犯していくその男。服も脱がさず、さほど愛撫もなしにガンガンと突きあげる様子は、鬼畜な輩にしか見えない。しかし、何も彼はその人妻を監禁しているわけではなく、あくまで向こうからやってきたわけであり、確実に彼女の意志でセックスをしていることは明らか。それにしても、謎なのはこの2人の関係。全くの説明もないばかりか、会話すらないのだ。
男は、セックスが終わっても人妻を帰そうとはせず、今度は大量の玩具で弄び、さらに椅子に拘束して徹底的に責め続ける。生活臭溢れる四畳半の部屋に人妻の卑猥な声が響き渡り、きっとこの声は屋外にも漏れ出しているはず。それでも男は責めることを止めず、女も喘ぐことを止めない。たわわに実った乳房を揺らし、自由勝手に伸びきった陰毛の隙間から愛液が垂れ流す。まるで昭和の劇画エロ漫画の世界そのままの光景だ。女体とはこんなにもグロテスクなものなのかと驚かされた、幼少期。父親のエロ本を盗み見た時に感じた胸の焼けるような衝撃が、長い時を超えて蘇ってきた。
最後に、激しくまぐわう謎の男と巨乳妻。ひとしきり快感に溺れた後、再び静寂が戻り、2人はぐったりと折り重なったままで抱きしめあう。
世の中には他人に説明できない関係というものがある。それは愛情とは違う何かで繋がっている関係であることが多い。彼らもまたそうなのだろう。匂いさえ感じる生々しい抱擁を眺めながら、ゾクゾクと卑猥な堕落感に酔いしれることを楽しもう。そう思わせてくれた作品である。
(AV評:文月みほ)
◆メーカー:プラム◆品番:SY-079◆時間:120分◆価格:2980円