「毒気のない芸能人ブログ」が蔓延している中、鬱病や記憶障害のカムアウト、仕事や私生活で揉めた相手に対する罵詈雑言なども臆することなくブログに綴り、良くも悪くも注目の的になっている人物がいる。”キャバ嬢御用達”で知られる人気女性ファッション誌『小悪魔ageha』（インフォレスト）の元専属モデルであり、現在はモデル兼ブランドプロデューサーとして活躍中の上ノ宮絵理沙だ。
彼女のブログには批判的なコメントが殺到する、いわゆる「炎上」が付き物で、2ちゃんねるの専用スレッドでも日夜バッシングされているものの、当の本人は「悪口は褒め言葉」（『サイゾー』2009年9月号のインタビュー記事より）と、どこ吹く風。さらに今月15日に発売された初の自叙伝には『炎上クイーン』（講談社）と世評を食ったようなタイトルを付け、ネット上で取り沙汰されている「モデル仲間の財布盗難犯」や「虚言癖」、「AV出演」など数々の疑惑について赤裸々に語り、セミヌードや整形手術の写真まで披露している。一体、この一冊にはどんな想いが込められているのか……渦中の”炎上クイーン”を直撃！
上ノ宮絵理沙（以下、上） 「炎上クイーン」という言葉は、あたしが考えたワケじゃないんですよ。去年の暮れにコンビニで『消されたブログ』（鉄人社）という、芸能人ブログの失言とか暴言をまとめた雑誌を立ち読みしていたら、その中で「押しも押されぬ炎上クイーン 上ノ宮絵理沙」「上ノ宮はネタの玉手箱や～」とか書かれていて（笑）。それで「こんな風に書かれてまーす」って写メで撮ってブログにアップしたんですけど、正直、あたし的にはいつ炎上していたのか、よく分からない。
――でも、アメーバブログの記事はよく削除されたりしていましたよね？
上 管理会社が勝手に消しちゃうんですよ。さらに年始に「ブログにアップする前に記事の内容を担当者にメールで送らなければならない」みたいな誓約書を書かされて、その担当者が4人もいるため、記事を書いてからアップされるまでに最短で30分はかかるようになってしまったんです。それで嫌になって、5月からはCROOZブログの方で更新するように。こっちはそもそも芸能人枠といったジャンルがなく、管理会社を挟む必要もないので、自由にやらせてもらっています。こんな風に初めから自由にやらせてくれれば、逆に過激なことって書かなくなるものなんですけどね。「ダメって言われるから、書きたくなる」みたいな（笑）。
――そういえば、今年2月にはモバゲータウンにも「有名人ブログ」の扱いで本格的に参入され、アクセスランキングでは1位を独占状態だったのに、4月に突如終了されましたよね。あれは一体何があったんですか？
上 モバゲーには以前から登録していたんですけど、運営会社から「ウチでブログをやってほしい」という話が来て、「じゃあどうせならアメブロの読者を引っ張って、新しく始めようかな」と移行したんです。それまでアメブロの運営会社には「これ以上トラブルを起こしたら、ブログを止めさせる」と何度も言われていたので。そしたら、急に「止めないでほしい」と言ってきたらしく（笑）。それでもアメブロは自分の中でやり切った感じがしていたので、結局移ったんですよ。そうしたら、今度はアメブロの管理会社による嫌がらせが始まって、モバゲーの運営会社の色んな部署に「上ノ宮のブログが1位になるように裏で操作しているんだろう」とか「上ノ宮のブログを消せ。ていうか上ノ宮を消せ！」みたいな電話がたくさんかかってきて、それでモバゲー側から「もう勘弁してほしい」と言われてしまい、終了することになったんです。
――さすが炎上クイーン！ ところで、著書の中で「逆ナンすることもけっこうあるよ」と語られている上ノ宮さんに、ぜひ本サイトの男性読者に向けて、”逆ナンされるためのアドバイス”をお願いしたいのですが。
上 あたし、まず見た目が自分のストライクゾーンに入る人じゃないと逆ナンしないので、アドバイスは無理ですね。そういえば、ちょうど1年前くらいに電車の中で逆ナンしたんですけど、よくよく考えたら、電車移動するようなランクの男はあんまり……みたいな（笑）。「間違って電車に乗っていたのかもしれない」と思い直してみたんですけど、やっぱり電車移動が中心な人で、結局恋愛には発展しませんでした。ていうか、逆ナンで出会った人と本気の恋をしたことってないなぁ。雑誌で見て「いいな☆」と感じて、出没すると思われるお店に行って遭遇したり、知り合いを辿って紹介してもらった人とはあるんですけど。
――すごく積極的ですね。
上 でも、実際に会ってから積極的にアタックはしない。むしろ、興味がないような態度を取ります。そうすると、向こうからアプローチしてくるんですよ。それで、気がついたら隣にいた……というのがお決まりのパターン。
――なるほど。確か年上の男性がお好きなんですよね。芸能人でいうと？
上 X JAPANのYOSHIKI。今年で45歳だから、年齢的にいうとおじさんの部類に入るのかな。あとGACKTも好きです。
――GACKTさんは今年で37歳ですよね。
上 うん、まぁ……公表年齢は（笑）。『小悪魔へヴン』（DEARS）というCDのジャケット撮影に参加して、誕生日会にも行ったことがあるんですよ。他の女の子たちがすごいキャーキャー言っているのを見ていたら、気持ちが全然アガらなくて、”冷めた女”みたいになっちゃっていたんですけど。
――それって、先ほどの「気がついたら隣にいた」のパターンじゃないですか！ もしかしてGACKTさんと……？
上 ウ～ン、誕生日会ではそういうことはなかったです。別のところでは……どうでしょうね（笑）。
――真相は2人のみぞ知る、ということで（笑）。では、GACKTさんと同世代の一般男性に、”若い女の子からモテる秘訣”を伝授するとしたら？
上 歯・肌・髪をキレイにしておいた方がいいと思います。あと体型。肌と体型って、その人の生活習慣がそのまま現れるじゃないですか。暴飲暴食していたら肌は荒れるし、太ってお腹も出るし。聞いた話だと、アメリカではそういう人が選挙に出馬すると、「自己管理ができていない」と見做されて当選できないんですって。日本でもそういう見方は取り入れるべきだと思います。「バーコード頭のメタボおやじは、まずお腹引っ込めて、髪の毛を増やしてから『応援してください』って言え！」みたいな。
――現職の政治家の半数近くが激昂しそうなご意見（笑）。
上 でも、そう思っている女の子は他にも大勢いると思いますよ。この本だって何も特別なことを書いているわけじゃなくて、一般的な女の子の気持ちを代弁するような気持ちで書いたんです。だから、どっちかっていうと女性よりも男性に読んでほしい。リアルで付き合いのある男たちには読まれたくないけど（笑）。
――個人的にはバカ売れして、実写映画化という展開を期待しています！ ちなみに上ノ宮絵理沙役を演じてほしい女優というと、誰が思い浮かびますか？
上 え～別に自分でやりますよ。ただし、相手役の男性を選べるなら（笑）。あ、沢尻エリカさんにやってほしいかも！ キャラ的にもなんとなくやってくれそうな感じがするし。そういえば、ウチのお母さんがネットで「女が選ぶ嫌いな女性芸能人ランキング」を見たとき、「1位のエリカ様が”エリサ様”に見えてビックリした」って言ってました。なんか共通点があるのかなぁ～。
（構成＝アボンヌ安田、撮影＝SAKURA）
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■プロフィール
上ノ宮絵理沙（かみのみや・えりさ）
1985年、東京都生まれ。06年の「小悪魔ageha」（インフォレスト）創刊以降、同誌の人気モデルとして活躍。現在は「モデル兼ブランドプロデューサー」の肩書きで、様々なメディアで活躍中。今年7月15日に初の自叙伝『炎上クイーン』（講談社）を出版。
ブログ＜http://blog.crooz.jp/erisakaminomiya/＞
Twitter＜http://twitter.com/E_kaminomiya＞
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