なんと、みひろちゃんも出ています!
「処女」と聞けば、普通は誰でも「純粋」や「無垢」など、性的なことについてまだ何も知らない少女を表現する言葉を想像するはずである。しかし、「処女であること」があまりにも重大視されている地域では、結婚前の若い女性がアナルセックスに走る可能性が高い、という純粋とは程遠い話が報告された。
アメリカでは、キリスト教色が濃い共和党のブッシュ政権時代、ティーンエイジャーの妊娠や性病感染を避けるために、中高生への性教育の一環として「セックスをしないこと」を教えることが重要視されたことがある。しかし、そんな場合ティーンたちは、「セックスをしない=処女膜を守る=妊娠しない」という解釈をし、ではアナルセックスとオーラルセックスは大丈夫だろう、という結論に達する場合が多々あるというのだ。しかも、その場合、コンドームを使用することは少ないようで、妊娠はしなくてもHIVを含む性病感染をするケースもあるというから、まったく逆効果の結果が出るのである。
アメリカだけでなく、アフリカなど世界の一部地域で結婚の際に女性が処女であることを重要視、または必要な条件とするのに、性教育がきちんと行われていない場合は、若い女性が男性とのアナルセックスに走るケースがあるという。「We・NEWS(www.womensenews.org)」には、ケニア在住のイスラム教徒のソマリア人女性が、結婚に必要とされる処女膜を守るためにアナルセックスをしてHIVを感染したケースが報告されている。その女性は、「今更打ち明けられない」と、相手の男性にHIV感染を内緒にしたままで結婚するそうだ。
「処女である」という解釈は主観的なものであり、もちろん、処女膜があるからといってアナルやオーラルセックスを日常的にしている女性が厳密的に処女のうちに入るとは、普通の常識を持った人間ならば誰も思わないだろう。日本でも中高生へのオープンな性教育はもちろんのこと、話しにくいトピックではあるが、男性も女性も、自分のパートナーが過去どのような人間関係やセックスライフを持ってきたかについて話し合うのが、結果として自分の身の安全を守ることにつながる時代なのである。
(文=相馬 佳)
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