『趣味は読書です。有名私立女子○校に通う優等生大沢美加のスカートの中は…その見た目にそぐわずマ○コがぐっちょり愛液まみれだった。』大沢美加

 どんなに清楚なお嬢様であろうと、年頃になれば、性に対する好奇心が湧き出してくるもの。ところが、性の知識に疎くウブであるコは、卑猥な妄想に溺れる自分に嫌悪感を抱き、セックスに強烈な罪悪感を覚える。だからこそ理性で抑えつけてしまおうとするが、抑圧すればするほど欲望は昂り、ふとしたきっかけによってマグマのように噴出してしまう。そして気がつけば、ただの獣となって性の快感に溺れ、セックスの終了と同時に虚無感に襲われてしまう。

 本作は、そんな繊細で甘酸っぱい乙女心を描いたドキュメント風フィクション作品だ。主人公の大沢美加ちゃんの役は、有名お嬢様学校に通う清楚な女子校生。街で困っているお年寄りを助けるような気真面目なタイプだが、公園のベンチで官能小説を読みふけってしまうほどスケベな女の子。それを撮影スタッフに知られ、危険を承知の上なのか、それとも人を疑うことを知らないのか、簡単に誘いに乗り、車の中でフェラごっくんしてしまう。

 その数日後、改めて呼び出されると、今度はホテルで初対面の男とセックス。さらに数日後には強制オナニー&3Pまで応じることに。この結果だけを聞くと、ただの軽率な女子校生だと思うかもしれない。ところが実際は、割りきって援交を楽しむギャル女子校生とは大きく違う。服を脱ぐのも戸惑い、フェラをするときには泣きそうな顔で悩む、そのくせ、セックスが始まってしまうと、驚くほど貪欲に快感を得ようとする。これがギャルなら、淡白なままサラッと終わっていくのが定番だが、彼女の場合は天国と地獄の間を彷徨っているかのような葛藤の表情を浮かべ、その切ない表情にいちいちドキリとさせられるのだ。

 彼女が魅せる、性に目覚めたての初々しい反応に、気づけば青春時代の自分の姿を重ねてしまう。これを観た多くの人が、何かしらノスタルジックな想いに駆られるだろう。そんな不思議な作品である。
(AV評:文月みほ)
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