2006年にプロ野球界から引退。現在はタレント、実業家と、活躍の場を広げるS。選手時代は派手なパフォーマンスでファンを魅了。スター選手だった彼が、球場の外ではどんなプレーを見せていたのか。Sがよく通っていた銀座の店で出会ったというK美さんに、当時のプレースタイルを伺った。
モデル志望だった私はそれだけでは食べていけず、3年くらい前、友人の紹介で銀座のクラブでホステスとして働くことになりました。そこで初めて接客した有名人がSでした。
「本当に歯が白いな」というのが第一印象でした。店内の薄明かりの中、歯だけがくっきりと浮かび上がっていました。お客さんの中に歯医者さんもいたんですけど、その方からも「白すぎる」という（高？）評価を頂いていました。
当時、私は23歳。周りのホステスに比べてもだいぶ若かったせいかもしれませんが、彼はテレビで見る通りの気さくな態度で、すごく優しく接してくれました。私が憧れている華やかな世界の人ということもあって、話も興味深く、時間が経つごとに心も体も彼に近付いているのが自分でも分かりました。
モデルを目指していることを告げると、彼は言ってくれました。
「そうか。じゃあオレを踏み台にしろよ」
私のために協力を惜しまないということなんでしょう。その言葉に、ぎゅっと胸を締め付けられました。
そうなるともう彼から離れたくないという気持ちが強くなり、2回目のアフターの時にホテルへ直行。タクシーで向かっている最中、抱かれることで少しでも夢に近付ける気がして、彼の体を欲していました。
どんな場所に連れて行ってくれるのかという期待もありましたが、着いた先は湯島にある普通のホテル。部屋に入りソファーに腰かけると、特に愛の囁きもなく、私の服を脱がし始めました。あっという間に裸になった私たちは、そのままベッドへともつれ込みました。自分からも積極的に求めてみようと、彼の大きなモノに手を添えたんですが、すぐに振りほどかれ、甘い言葉を掛けられることもなく挿入。正常位から騎乗位、バックへと、なんだかトレーニングのメニューのように淡々とこなされていき、あまり快感も得られないまま終わってしまいました。
そこから少しは雰囲気を楽しむのかと思いきや、5分ほどのインターバルを経て、彼は服を着始め、私も急いで着替えて2人でホテルを後にしました。
彼にとってSEXは、スポーツの中の一種目でしかない、と思いました。
それからしばらく私たちの関係は続きました。夜の仕事も馴れてきた私は、何度か店を移動。そこで分かったのは、彼は色んな店に出入りしているということ。そして、どこの店でも共通して言われている、彼についての噂がありました。
彼は、私のように将来を夢見る女性に近付いては、優しい言葉をかけるそうです。都合のいいことを言って心の隙間に入り込んでくるものの、協力してくれるわけではない。『口先だけの男』ということでした。
夢を叶えるためには、人の力に期待なんてしちゃダメですね。いい勉強になりました。
現役時代から、ファンを喜ばせることにかけては定評のあったS。しかし残念ながら野球を離れてしまえば、軽はずみな言動を繰り返す薄っぺらい人間でしかない。これからはその自慢の真っ白い歯にように、内面も磨いて欲しいものである。
（取材・文＝ナナミ・ブルボンヌ、精子（せいこ）スペルマー）
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