あのLカップグラドルも遂に三十路突入。日本人離れしたデカパイも、今ではしだれ桜のように優雅な佇まいとなり、ビンビンに勃起した乳首もほどよい枯れ葉色に。と言っても、女が枯れたわけじゃない。全身から漂う女のわびさびが実にいい味を醸し出し、匂うはずもないのにふっと甘い薫りさえ感じる。これぞ熟女の醍醐味。熟れたイイオンナになってきたのだ。
そう思っていた矢先。やってくれました、センタービレッジさん。AVマニアの間では言わずと知れた熟女AVの老舗メーカー・センタービレッジのサイトで櫻井ゆうこ嬢の名前を発見。男が妄想する理想のお母さんの一人として、彼女を起用していたのだ。
しかも、内容もイイ!! 設定こそ、年ごろの息子に迫られ、欲求不満を解消してしまうというコテコテの近親相姦ものだが、ゆうこ嬢のパーフェクトボディを艶っぽく魅せるパイモミオナニーといい、息子に迫られ困ったふりをしつつも肉棒にしゃぶりつく罪な表情といい、最高の演出が施されている。それがこれまでの彼女にはなかった”旨み”を見事に引きだす結果となっているのだ。
特に魅了されたのはラストシーン。残業中の夫とテレホンセックスを楽しんでいるところを息子に見つかり迫られてしまうというスリリングな場面でのこと。電話口の夫には
「あなたの舐めてあげるわ～」
と、言いつつ息子のモノをねっとり舐めあげ、嬉しそうに熱っぽい吐息を漏らす顔ときたら、完全に飢えたエロ母さん。最初は夫に気づかれまいとしているものの、そのうち旦那なんてほったらかしとばかりに電話を放棄。息子にまたがり激しいファックに溺れ、最後にうっとりとディープキスを交わし禁断の道にまっしぐらに突き進む。この色ボケっぷりにドキドキさせられてしまった。
遠くの旦那より近くの息子。世間体も噂もなんのそのとばかりに、欲望に忠実に生きる母の姿は、ゆうこ嬢の今後を象徴しているかのよう。名女優にはターニングポイントになる作品があるというが、この作品こそ、その一本だと思えてならない傑作である。
（AV評：文月みほ）
◆メーカー：センタービレッジ◆品番：MATU-02◆時間：90分◆価格：3990円