『「生ギャル」ギャル性態図鑑』

 個性豊かな人物の生態と性態を観察して考察することを楽しむ異色のAVメーカー「人間考察」。その最新作は、今人気の黒ギャルの真の姿に迫るドキュメント作品だ。この作品、面白いことにパッケージに、こんな注意書きがある。

『M男性以外の方は本気でムカつきますので観ないでください!』

 そう言われると気になってしまうのが人間の心理。とはいえ、M男性に該当しない筆者は細心の注意を払いつつ覚悟して立ち向かってみることにした。

 開始早々、登場したのは4人の黒ギャルたち。中には人気女優RUMIKAちゃんの姿もあり、いわゆるギャル系の痴女作品かと思った矢先に不安が立ちこめた。観れども観れども男優が登場しないのだ。4人はそれぞれ面倒くさそうにインタビューに答えた後、カラオケルームのような薄暗い部屋に集合し、雑談を開始。半分以上理解できないトークを楽しんだ後、突如下着姿になり、ギャルダンスに興じていく。酔ったように腰を振りちぎり、最後には服を脱ぎ捨て生乳丸出しで踊り狂う姿を固定カメラで観察すること50分。唖然とさせられるシーンが延々と続いていく。

 ダンス終了後、ようやく生態から性態観察に移行する。床に寝ているM男性の股間を玩具同様に弄ぶ彼女たち。トッピングソースをチ●ポにかけたり、玩具のピストルでこづいてみたり。当然、M男性の股間は反応してしまうのだが、それを見るや彼女たちは失笑。

「コイツ何? 変態マシーンなんだけど?」

 と、悪態をつきつつも、手コキで発射させてしまう。それをきっかけに悪ノリに走っていくギャルたち。発電機付きの自転車を必死に漕いでいたかと思うと、その貴重な電力をM男性のアナルに突っ込まれた豆電球を灯すために使用。みじめな姿を晒す男をせせら笑って酒の肴にしたかと思えば、とっかえひっかえ寸止めフェラを楽しんだり。そのうち、男弄りに飽きたのか、ギャルたちだけでレズファックを楽しんだりと、ヤリたい放題で全く始末に負えない状態が続いていく。

 結果、筆者がムカついたかと言えば、その逆。寄ってたかって無抵抗の男を弄び楽しんでいるはずのギャルたちの目が、なぜか本気でランランと輝くことがなかったようにも見え、それがたまらなく切なく感じたのだ。この子たちが本気で興奮し、本気で感じることって本当は何なのだろう。彼女たちの生々しい姿には人の心を刺激する何かがある。苛めて欲しい人、弄ばれたい人にはたまらないエロを、そうではない人には予想外の感情を……。
(AV評:文月みほ)
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◆メーカー:人間考察◆品番:NGKS-025◆時間:120分◆価格:2980円

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