イギリス発
欧米でも日本でも離婚率が高くなっている今、すでに「バツイチ」という言葉に後ろめたさは感じられない。それどころか、離婚を悲しい結末としてではなく、人生の再スタートを切る新しい門出、と見る風潮まで出てきたようである。
そんな中、Time.comによると、イギリスの名門デパート「ディベンハムズ」では最近、「離婚者用ギフトレジストリー」なるサービスを始めたとか。ギフトレジストリーとは、ギフトをもらう側がデパートなどで自分の欲しいものをカタログから登録し、ギフトを贈る側はデパートを訪れたりインターネットで見てその中からギフトを選ぶ、という欧米らしい合理的なシステム。自分たちの欲しいものをあらかじめ登録しておくことで、遠くの親戚からタヌキが酒瓶を持った巨大な置物や、部屋に入らない桐タンスなどのいらないものが届くのを防ぐ、という意味合いもある。普通、これは、「結婚」「出産」という、いわゆる一般的に誰が考えても「めでたい」機会に行うもの。離婚する場合、新たに部屋を借りたり、家財道具を買ったりしなければならない場合も多く、これは離婚を経験する者にとっては喜ばしいサービスであろう。しかも、ギフトを贈るという行為には、悲しみではなく「新しくエキサイティングなスタート」という雰囲気がある。
ディベンハムズの広報担当者によれば、「離婚すると、どちらか片方が家を出て、食器などの持ち物をすべて置いていくという状況が非常に多くなります。新しい家財道具を買うにはお金がかかるので、当デパートではこのシステムにより、ご家族やお友達が離婚したばかりの方を援助することを簡単にしました。決して、当デパートでは離婚を推奨しているわけではございません」ということである。
ちなみに、少なくともイギリスでは別居・離婚で家を出て行くのは男性が多いそうで、ギフトレジストリー登録者は男性がほとんどであるという。
(文=相馬 佳)
『ASIAN TEEN バースデー・ギフト ニコル・レイエス』
18歳、処女、ギフト……連想ゲーム?